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松江哲明の経済ドキュメンタリー・サブカル・ウォッチ! 【第2夜】

100円ショップ・タイガー社長「日本人の雑貨好きは異常」

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確かに色合いとかに惹かれてついつい買っちゃう。
(「ガイアの夜明けHP」より)
――『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』(共にテレビ東京)『情熱大陸』(TBS)などの経済ドキュメンタリー番組を日夜ウォッチし続けている映画監督・松江哲明氏が、ドキュメンタリー作家の視点で裏読みレビュー!

今回の番組:10月2日放送『ガイアの夜明け』(テーマ:"雑貨"ブームがニッポンを変える・・・)

 デンマーク人の社長は目を丸くしていた。

 ヨーロッパの雑貨店「タイガー」が日本初となる大阪で開店したが、あまりの人気に商品が追いつかず、一時休業を余儀なくされたからだ。彼は「ヨーロッパではこんなことはありえないよ」と語る。一カ月後の再オープンも整理券が配られるほどの大混雑。若い女性が必死な形相で雑貨を探す。1万円以上の買い物をする人もいた。

 が、そんな人は珍しくもないんだろう。日本では今、雑貨ブームだから。その兆候は、雑貨に疎い僕でも分かる。新しい店舗ビルがオープンすれば雑貨店は必ずあるし、ショッピングモールに行けば「あら、また店舗が増えている」と驚かされる。番組内では渋谷にオープンした「ヒカリエ」も紹介されていたが、全店舗の1/3で雑貨を扱っているらしい。これではもはや雑貨ビルではないか。

 タイガーの社長、クラウス・ファルシングさんは「日本人はなぜこんなに雑貨を買うのか。信じられない」と言っていた。僕も同じような意見を外国人の友人から聞いたことがある。「雑貨は長く使い物であって大量に買うこと自体がありえない。気に入ったものなら尚更だ。一回の買い物でカゴに詰め込む程買うのはおかしい」と。彼が今回の『ガイアの夜明け』を見たらどんな感想を持つだろうか。きっと呆れるか、クラウスさんのように目を丸くするだろう。その答えとして一人の雑貨好きの女性が紹介されていた。

 所沢に住む竹田さん(33歳、仮名)の家はまるでモデルハウスみたいだった。例えば「北欧のオシャレな家具で暮らしたい」等と表紙に書かれた雑誌のような。かわいらしいアクセサリーが並び、ポスターも額に入れられて整頓されている。映画監督として気になったのは(わずか数秒しか映らず、またフレームのほんの端しか映っていなかったが)、ベン・アフレック監督の『ザ・タウン』、アカデミー賞受賞作『ハートロッカー』、公開中の新作『ボーンレガシー』の、いずれも本国のポスターが並んでいたこと。ただの映画ファンではないな、と思った。もしかしたらマスコミ関係の人かもしれない。『タイタニック』や『レオン』のポスターが並んでいたらがっかりだが、通好みの新作を並べていることに好感を持った。

 彼女の鑑識眼は、クッションカバーを見つける際のコメントに現れていた。