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「慶應SFCの凋落は目に余る」(同大元教授)

青学、同志社…大学の都心回帰ラッシュの舞台裏と経営事情

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青山学院大学(「Wikipedia」より)
 2000年代に入って顕著になり始めた大学の都心部への回帰が、13年以降も収まりそうにない。

 主たる大学の動きを見てみよう。

「MARCH」の一角、青山学院大学が来春、文学部、経済学部など文系7学部の2年次、あるいは1年次までの課程を、予定より1年遅れたものの、相模原キャンパス(神奈川県相模原市)から青山キャンパス(東京都渋谷区)へ移行。1〜4年生の学部一体授業をスタートさせるのをはじめ、拓殖大学が八王子キャンパス(東京都八王子市)の商学部、政経学部の1〜2年生を、現在、3〜4年生だけが学ぶ文京キャンパス(東京都文京区)の整備ができ次第、移行することを公表している。

 中央大学も福原紀彦総長が6月の記者懇談会で、多摩キャンパス(東京都八王子市)にある法学部など社会科学系3学部の都心回帰を図る考えを明らかにしている。

 また関西でも、同志社大学が来春4月を期して、文、法、経済、商の4学部の1〜2回生を、現在の京田辺キャンパス(京都府京田辺市)から京都市の中心部にある今出川キャンパス(京都市上京区)に移す予定。立命館大学も、2015年度にびわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)の経営学部と衣笠キャンパス(京都市北区)の政策科学部を、大阪府都心部に近い茨木市に移すことを発表。また龍谷大学も、同じく15年春に国際文化学部を瀬田キャンパス(滋賀県大津市)から社会科学系学部がそろう深草キャンパス(京都市伏見区)に移す。

 これら京都の諸大学を突き動かしたのは、10年春に大阪と京都の中間高槻駅前に高槻アミューズキャンパス(大阪府高槻市)をつくり、社会安全学部を新設した関西大学の動きだといわれている。京都・滋賀の受験生を奪いにいったと見られたのである。

●各大学の具体的な動き

 すでに大学の都心回帰は、2000年代初頭から相次いで始まっている。主なものを以下拾い上げてみる。

【首都圏】

・02年度:立正大学が熊谷キャンパス(埼玉県熊谷市)にあった経済・経営両学部の1〜2年次課程と新設の心理学部全学年を、大崎キャンパス(東京都品川区)に移転。

・05年度:東洋大学が朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市)にあった文系5学部の1〜2年次課程を白山キャンパスに集約、さらに同大学は09年度に板倉キャンパス(群馬県有邑楽郡)にあった国際地域学部を白山第2キャンパスに全面移転。

・06年度:共立女子大が、八王子キャンパスにあった全学部の1〜2年次課程を、全面的に神田一ツ橋キャンパス(東京都千代田区)に集約。

・08年度:跡見学園女子大が、新座キャンパス(埼玉県朝霞市)にあった3〜4年次課程を文京キャンパス(東京都文京区)に移転。

【名古屋地区】

・07年度:名古屋学院大学が、経済、商、外国語の3学部を瀬戸キャンパス(愛知県瀬戸市)から熱田キャンパス(名古屋市熱田区)に全面移転。

・12年度:愛知大学が、法、経、経営の社会科学系3学部と伝統ある現代中国語、国際コミュニケーションの国際系2学部を、三好キャンパス(愛知県三好市)から、名古屋駅から徒歩10分の名古屋キャンパス(名古屋市中村区)へ全面移転。

 なぜ、こうした動きが加速しているのか?