『お見合い結婚』
(フジテレビ/VHS)
特に秋から冬にかけては、クリスマスやお正月休みもあり、恋人探しにも熱が入る。合コンで出会った相手とロマンチックなクリスマスイブや甘い年末年始を過ごす人もいる半面、とんでもない失敗や爆弾キャラに出会える機会も多いのが、冬の合コン現場のようである。
●冬は合コン繁忙期?
合コンプロデューサーの勝紀さん(仮名、30代)は、冬の合コン事情を次のように語った。
「1年で合コンが最高に盛り上がるのは、11月から12月。冬に向けてパートナーを欲する人が多いんです。12月にはカップル最大のイベント・クリスマスがあります。その後、初日の出や初詣の和服デートが控えてますよね。さらに2月にはバレンタインデー。3月にはホワイトデー。独りだと寂しくなる季節なのでしょう」
自身が経営するフリースペースで「アラサー合コン」「趣味が同じ人の合コン」など月に4~5回の企画系合コンを開催する真季子さん(仮名、40代)も、秋~冬は合コンが盛り上がる季節だと言う。
「11~12月は、すぐに参加枠がいっぱいになってしまいますよ。リクエストにお応えして、この時期の週末は、昼と夜のダブルヘッダーで合コンのスケジュールを組んでいるくらいなんです」
とはいえ、こういった合コンでクリスマスやお正月向けカップルが即成立するかといえば、そうでもないようだ。
「冬に向けて確かに合コンは多くなりますけど、カップル成立の割合が上がるという感じではないですよね」(勝紀さん)
「合コンの主催はしても、その“成果”の報告は参加者の方に義務づけてませんから、詳しい数字はわかりません。でも、とりあえず会場でカップルが成立する率は、他の季節とほぼ一緒です」(真季子さん)
独身男女の本音としては、クリスマスやお正月を控えているからといって、理想をワンランク落としてでもカップルになりたい、というわけではないのだろう。
●独身のフリをした不届き者に注意!
しかし、合コンやお見合いパーティに来てるのが、必ずしも「独身で恋人もいない」という清廉潔白な男女だけとは限らない。
近年、離婚の増加に伴い「バツイチ合コン」「子持ち合コン」なども徐々に市民権を獲得しつつある。そういった場にアヴァンチュール目的の既婚者が参加して、トラブルを引き起こすこともあるのだ。
シングルマザーの亜紀美さん(仮名、20代)が、苦い体験を語ってくれた。
「ある企業主催のバツイチパーティでタイプの男性と知り合って、交際を始めたんです。もちろんクリスマスイブも子どもを親に預けて、朝まで一緒に過ごしました。このまま結婚してもいいかな、と思ったんですが、実は彼は妻子持ちだったんです」
既婚者だと知ったきっかけは、お正月明け。彼のアパートに実家から転送されてきた年賀状を、見るともなしに見たことだ。そこに書かれていた一言メッセージに、亜紀美さんは凍りついてしまったのだ。
「2人目が生まれました。お前のとこは今年、年長さん?」
「単身赴任で大変でしょうが、がんばってください」