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自民党もわずか43議席

最大与党は「白票」…衆議院選挙の“本当の”議席数とは?

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※筆者作成
 昨年12月16日に投開票された衆議院選挙は、自民党が294議席を獲得して圧勝したが、見方によっては、棄権と無効票を合わせた「白票」が382議席相当の最大勢力になることが、独自の試算から明らかになった。

 試算は、小選挙区は「白票」が当選者の獲得投票数より多くなった場合、その選挙区は国会に選出議員を送れず、議席は空席とするという方法で行った。

 例えば北海道1区では5人が立候補し、自民党の船橋利実が8万6034票で当選したが、「白票」が20万7592票で船橋利実を上回り、北海道1区は国会に代表を送れず、空席になった。

 この試算方法をすべての小選挙区に対して当てはめたところ、300小選挙区のうち288選挙区で「白票」が最多のため空席になり、残りは自民党11議席、民主党1議席という結果になった。

●比例でも「白票」が議席の半数以上

 比例代表は、「白票」も政党と同じ扱いで議席配分を行い、配分された議席を空席にした。投票率が下がれば下がるほど、「白票の民意」が伸びていくことになる。

 例えば北海道ブロックは、実際には自民3、民主3、維新1、公明1、大地1だったが、「白票」が有権者の4割強を獲得したため、空席5、自民1、民主1、大地1という結果になる。

 他の比例ブロックも同様の試算を当てはめると、比例代表では180議席中94議席分が空席になり、小選挙区と比例代表を合計しても、与党・自民党はわずか43議席にとどまる。

 ちなみに、独自試算に基づく比例ブロックの議席数は、以下のようになる。(カッコ内は現実の議席数)

 ・自民党:32(57)
 ・日本維新の会:20(40)
 ・民主党:17(30)
 ・公明党:9(22) 
 ・みんなの党:5(14)
 ・社民党:0

 小選挙区と比例代表の結果を合わせると、382議席が「白票」によって空席になった。各政党の議席数は以下のとおり。

 ・自民党:43議席
 ・日本維新の会:20議席
 ・民主党:18議席
 ・公明党:9議席
 ・みんなの党:5議席
 ・日本未来の党:1議席
 ・共産党:1議席
 ・新党大地:1議席

 最後に、独自試算をベースに、今回の総選挙における現実の議席配分を実現しようとすると、小選挙区は68.44%、比例代表は95.46%必要になってくる。ちなみに、この95.46%という投票率は、罰則付きの義務投票制が導入されているオーストラリアの国政選挙の投票率を上回っている。

 オーストラリア選挙委員会によると、2001年以降に行われた上院と下院の選挙で、投票率が最も高かったのは、95.17%(07年上院選)だった。
(文=佐藤裕一/回答する記者団)

※より詳しい内容は「MyNewsJapan」または「回答する記者団」にてご覧いただけます。