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いいちこ、黒霧島に新勢力…攻防激化する焼酎業界の舞台裏〜地方本格vs.大手混和

 芋焼酎ブームを経て再び、業界のトップ企業が交代した。芋焼酎「黒霧島」の霧島酒造(宮崎県都城市)が、焼酎・泡盛メーカーの12年売上高ランキング(帝国データバンク福岡支店調べ)で初の首位に立った。12年には前年比6.1%増の515億円の売り上げをあげ、三和酒類の503億円を上回った。乙類焼酎を「本格焼酎」と名付けたのは霧島酒造の二代目社長、江夏順吉氏である。

 売り上げを爆発的に伸ばすきっかけになったのは、お笑いタレント・矢部浩之(ナインティンナイン)のひと言だった。02年秋のテレビ番組『ナイナイサイズ!』(日本テレビ)の企画「やべっち自分好みの焼酎を探す!」で、矢部が「うま~!」と絶賛。すると翌日から3日間で前年の1カ月分の「黒霧島」が売れた。第3次の芋焼酎ブームの追い風を受け、03年から10年まで8年連続で前年比2ケタ増の急成長を遂げた。なかでも04年は42.2%という驚異的な伸びを記録した。

 現在、芋や麦の本格焼酎の販売に陰りが見え始めている。売り上げを伸ばしているのが新勢力の焼酎。乙類(本格焼酎)と甲類(酎ハイや梅酒用に使用)を混ぜる「混和焼酎」である。ビール大手と酒造大手・宝ホールディングス(HD)が出している商品だ。九州の「本格焼酎」と大手の「混和焼酎」が焼酎業界の主役の座を争っている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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