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スナック、なぜ秘かにブーム?気軽で低価格、店側の経営努力で若い世代や女性も客に

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宇野倫史氏
 最近、スナックの人気が秘かに高まっているという。スナックといえば「敷居が低い」「比較的リーズナブル」というイメージの一方、「地味」「中高年の世界」というイメージも強いが、若い人や女性でも客としてスナックを訪れる人が増えているという。

 そこで今回はそんなスナックを取り巻く経済的環境や現状、人気の理由などについて、全国の健全なスナックを案内するサイト「スナックガイド」運営元の株式会社アド・パワー社長であり、これまで数千軒以上のスナックを訪れてきた宇野倫史氏に話を聞いた。

--まず、スナックの定義について教えていただけますでしょうか。

宇野倫史氏(以下、宇野) スナックに厳密な定義はありません。「スナックバー」という言葉がありますが、基本的に、カウンター越しに飲み物と食べ物を提供するだけの店を指します。テーブル席があっても、風営法に基づく営業許可を得ていないスナックでは、女性スタッフがテーブル席についても、客の隣に座ることができません。向い側にしか座れないのです。地域によって違いますが、風営許可を取ると、営業時間が午前1時までというように制約されます。逆に風営法の対象でなければ、喫茶店と同じく営業時間に制約はありません。また、バーを名乗っている店ではカラオケもできるし、ボトルキープもできるというスナック形態の店がありますね。

--最近、スナックを訪れる客が増えているといわれていますが、実際にはどうなのでしょうか?

宇野 増えてますね。今までクラブやキャバクラなどに行っていた人々が、スナックに流れ始めています。

--スナックの客が増え、秘かに人気が高まっている理由はなんでしょうか?

宇野 スナックというと、「年配のママ」がいて「高齢のお客」が行く所というイメージが強かったですが、昨今のネット利用の広がり、無料で活用できるfacebookやブログなどによって、柔軟な発想を持つ若手のママやオーナーさんが店の情報を発信するようになってきました。それをユーザーがキャッチして来店してるという流れです。この流れは、これからもっと強まると思います。

--スナックの客は男性が多いイメージですが、意外に女性客も多いようですね。

宇野 夜のお勤めをしている女性たちが仕事を終えてから、マスターが朝まで営業している店に通うケースが多く、普通のOLが通うスナックには、ニューハーフの方が経営している店が多いですね。

--スナック市場の現状を教えていただけますでしょうか。

宇野 「開業立地アドバイザー」というサイトによると、全国のスナック数は約8万5000店で、傾向としてはなだらかに減っています。潰れる店も多いのですが、新たにオープンする店も多いのです。場所にもよりますが小さなスナックは、居抜き物件を借りて、酒を大量に仕入れなければ、200万円ぐらいの初期費用で開店できます。5~6席の店なら、100万円ほどでも可能です。