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マツダ、V字復活は本物か?8年間の「モノ造り革新」開花で、注目の新型デミオ誕生

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マツダ本社(「Wikipedia」より/Taisyo)
 今春頃から自動車関連雑誌などでしばしば特集が組まれるなど、前評判の高かったマツダの小型車「デミオ」の新型発売がカウントダウン段階に入った。

 マツダは7月17日、約7年ぶりにフルモデルチェンジした新型デミオの生産を開始すると共に、今秋から国内販売すると発表した。同社独自の自動車技術「スカイアクティブ」を全面的に採用したモデルとしては、12年2月発売の「CX-5」以来、「アテンザ」「アクセラ」に続く4モデル目。新型デミオシリーズの中で、自動車ファンの関心を一番集めているのが排気量1.5リットルのディーゼルエンジン搭載タイプ、通称「デミオDE」だ。

 1.5リットルディーゼルエンジンは同社が新型デミオ向けに新開発したエンジン。スカイアクティブによるディーゼルエンジンとしては既存の2.2リットルに続く2番目となる。マツダは「2.5リットルガソリンエンジン並みのトルクフルな走りと優れた燃費」を強調している。走りの最大トルク【編註:自動車のタイヤを回す力を示す指標】は250N・m(ニュートンメートル)。このトルク数はアテンザなどが搭載している2.5リットルガソリンエンジンと同じだ。

 また、燃費については軽油1リットル当たり約30kmの走行距離を実現している。これはトヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」(37.0km/リットル)やホンダの同「フィット」(36.4km/リットル)に迫る燃費性能。しかも、軽油はガソリンより安い。実際、「燃費ランキング」などを掲載している燃費比較サイト「e燃費」の「リアルタイムガソリン価格」(7月31日8時時点)によると、レギュラーガソリンが161.4円/リットルに対して軽油は136.6円/リットルで、軽油はレギュラーガソリンより15.4%も安い。

 燃費性能では小型ハイブリッド車に若干劣るものの、その差は「1000km単位の燃費で比較すれば、燃料費の安さで十分補える」(自動車業界関係者)という。

 デミオDEの価格も170万円程度になる見込み。国内で販売中のディーゼル車で、200万円を切るのはデミオDEが初めてであり、170万円程度の価格は「アクア」「フィット」並みの水準。マツダ関係者は「燃料費の安さで小型ハイブリッド車に対抗できる価格設定にした」と種明かししている。

 ガソリン価格の高騰が続く中、割安な軽油を燃料にするディーゼル車の需要が拡大している。ディーゼル乗用車の国内販売は、11年は9000台規模だったものが、13年は約7万6000台と急拡大している。自動車業界筋は「デミオDEの登場で、ユーザにとっては小型車クラスの選択肢が広がった。このクラスの『ハイブリッド車優勢』を脅かす存在になるのは間違いないだろう。同時にディーゼル乗用車市場拡大の牽引役にもなるだろう」と評価している。

 デミオDEの前人気で注目を集めるマツダだが、業績面でも株式市場からの人気が高まっている。同社が4月25日に発表した14年3月期連結決算の純利益は前期比4.0倍の1356億円となり、6年ぶりに過去最高益を更新し、営業利益も同3.4倍の1821億円だった。さらに15年3月期の連結純利益も前期比18%増の1600億円の見通し。見通し通りとなると、2期連続の過去最高益更新となる。