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スカイマークは破綻寸前か?巨額賠償で望み薄の銀行融資、無借金経営が仇に 国管理も

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スカイマークの旅客機(「Wikipedia」より/坂部 秀治<G-TOKS>)
 国内第3位の航空会社、スカイマークが苦境に立たされている。7月、国際線参入に向けて発注済みの大型機について、欧州エアバスがスカイマークに契約解除を通告するとともに、巨額の損害賠償を請求する方針が明らかとなった。その影響もありスカイマークは、同月31日に発表した2014年4~6月期の単独業績決算で、事業継続に「重要な疑義」があると開示。その翌日から同社株価が続落した。

 さらに8月6日には、成田空港発着の国内線を10月下旬に運休する方針を固めた。国際線参入をにらみ11年に成田空港へ就航したが、エアバスから巨額損害賠償を求められる可能性も重なり、これ以上、不採算路線を維持するのは困難と判断したとみられている。

 一連の事態を受けスカイマークは、場合によっては経営破綻に追い込まれる可能性すら取り沙汰される事態に陥っているが、そもそもエアバスとのトラブルのポイントは、スカイマークが支払い資金の調達のメドも立てないまま、航空機購入契約を交わしてしまったことにある。しかもスカイマーク社が支払うべき購入代金は、契約締結時で約1900億円という巨額なもので、そのうちの約265億円を手付け金として前払いしていた。

 ところがスカイマークは残金の確保がままならなくなったため、エアバスに対して
当初購入予定だった6機のうち2機については納入時期を先延ばしした上で購入し、残り4機についてはキャンセルというかたちでの契約見直しを提案したのである(今月、スカイマークは全機の購入を断念したことが判明)。

 この提案をエアバスは拒絶し、手付け金の全額没収と700億円の違約金の支払いをスカイマークに対して求めることになったのだ。

「いくら一方的なキャンセルとはいえ、この種の契約で手付け金の全額を没収するというのは普通では考えられない。にもかかわらずエアバスがそれを強く主張してきたということは、契約上具体的な取り決めがあるとみていいだろう」(メガバンク役員)

●厳しい資金調達

 では、もし実際にスカイマークが違約金を支払うことになった場合、果たして財務的に耐えられるのであろうか。

「銀行借り入れなどが可能であれば、なんとかしのげるだろうが、果たして今のスカイマークに融資する銀行があるかどうか」(前出のメガバンク役員)

 そもそもスカイマークは、これまで無借金経営をセールスポイントにしてきた。しかしこれは、裏を返せば、同社にはメインバンクが存在しないということにほかならない。

「こうした状況下でメインバンクを持っていないということは、どの銀行もスカイマークを相手にしないでしょう」(同)