NEW
【鉄道安全レポート】人身事故概況(10月前半)

JR新小岩駅でなぜか人身事故多発…駅内に自殺相談の電話番号?ホームドア設置は未定

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新小岩駅の快速線ホームで列車を見送る駅員。9月撮影
 2011年7月から人身事故が続いている東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線・新小岩駅。状況は以前に比べて落ち着いたように見えるが、今月21日にも20代と見られる男性が下りの特急列車にはねられ死亡した。同駅では今年6月から5カ月連続で人身事故が発生したことになり、20~70代の男女5人死亡している。

 事故防止のためにホームドアが設置されることへの期待は大きく、同駅が所在する東京都葛飾区の区議会が12年6月、設置要請の意見書を全会一致で採択したほどだ。報道によれば、JR東日本も設置の検討を表明している。

 しかし、実際のところ現時点では見通しは明るくない。同駅を管轄するJR東日本千葉支社の広報担当者は、ホームドア設置に向けて協議はするが、設置するとは断言できないと語る。

「新小岩駅は現在、南北をつなぐ自由通路の新設工事が始まっています。この工事に伴って、(事故が続く)快速線ホームを大きく改修し、併せてホームドアを設置する方向で協議を進めていきます。南北通路は18年度の完成が目標ですが、(完成時にホームドアがあるかどうか)はっきりとは答えられません」

 4~5年後にホームドアのついた新小岩駅を見ることができるかどうかは、まだわからないのだ。同広報担当者は、「人身事故の多発に対して対処している状況ではあるが、新小岩駅が特殊な駅との見方はしていない」と話す。

 実際に筆者はある日の夕方、新小岩駅の快速線ホームを約1時間かけて何度も往復してみたが、特別事故が起きそうな危険な駅とは思えなかった。ホームベンチに座っている人は列車が到着するごとに入れ替わり、挙動不審者が目に入ることもなく、自殺相談の電話番号がホームにつながる階段の壁に書かれていることを除けば、青色灯も警備員も他の駅で見慣れた光景だからだ。

●鉄道人身事故の概況(14年10月1~15日)

 10月1日から15日までに発生した鉄道人身事故(踏切事故を含む)で、筆者が把握しているのは46件に上り、10代から80代までの男女31人が死亡した。

10代 男性3名
20代 男性4名、女性1名
30代 男性2名
40代 女性2名
50代 男性3名、女性1名
60代 男性5名、女性1名
70代 男性7名、女性4名
80代 男性7名、女性1名
年齢不明  男性4名、女性2名、性別不明1名
(年代性別ごとの分布は、死傷者が「20~30代」という場合、「20代」と「30代」のいずれにも反映させているため、実際の死傷者数とは一致しない)