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湯之上隆「電機・半導体業界こぼれ話」

サムスン、「傲慢と過信」で内部崩壊の兆候 日本半導体、「過剰品質」で復活のシナリオ

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 2014年5月に、香港とシンガポールでそれぞれ3回ずつ、投資機関を対象とした講演を行った。この講演を通して、アジアの著名な投資機関が、日本と韓国の半導体業界の挙動に注目していることがわかった。

 特に、なぜ日本が凋落したのか、韓国も日本と同じ道をたどるのか、日本の復活はあるか、ということに大きな関心を持っていた。日本の世界シェアは低下し存在感は薄れる一方だが、そのポテンシャルは高いと、今でも投資機関は評価しているのである。

 本稿では、筆者がどのような講演を行い、それに対して投資機関がどのような反応を示したかを紹介したい。

●世界半導体産業の展望



 講演でまず筆者は、50年に世界半導体市場が10年の2.5倍の7500億ドルになるという予測を示した(図1)。その根拠は次の通りである。

(1)過去の30年のデータから、先進国および新興国では1年間に1人当たり、それぞれ150ドルおよび75ドルの半導体を消費していると推定できる。
(2)10年から50年にかけて、先進国人口は10億人から30億人に、新興国人口は20億人から40億人に増えると予測されている(図2)。


(3)したがって、50年の世界半導体市場は、30億人×150ドル+40億人×75ドル=7500億ドルになると計算できる。