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ハーバードMBAで学んだ非ネイティブが教える、本当に使える英語学習法

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 英語習得の必要性が高まる昨今、英字新聞を読んだり、ウェブで英語のページを読んだりと、自分なりに勉強をしている方は少なくないはずです。

 しかし、それでは「文章は多少理解できるようにはなったけれど、話せない、表現できない」という状態になりがち。英語を覚えたからには、海外の人ともコミュニケーションを取れるようになりたいですし、ビジネスの中で使うシーンが出てくる可能性もあります。

 ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授の青野仲達氏は、『グローバル時代を生き抜くためのハーバード式英語学習法』(秀和システム/刊)の中で、自身のハーバード大学経営大学院での経験を生かした、実戦に使える英語学習法を教えています。

 では、青野氏が提唱する“ハーバード式”英語を話すトレーニングとはどのようなものなのでしょうか?

自分で書いた文章を音読しよう

 まずは、「話して伝わる」英語の上達法をご紹介しましょう。それは、自分で書いた文章を音読することです。

 本書では「5行エッセイ」というエッセイを自分で作成し、それを声に出して伝えるという、総合的な英語能力を身につけるための学習方法が取り上げられています。

 自ら作ったエッセイを音読することは非常に重要です。「読む」「話す」だけでなく、「聞く」ことにもなり、さらにもともと自分で「書く」わけですから、英語の4技能すべてが鍛えられているのです。

 「書いて音読する」ことを繰り返し、だんだんと自然に英語が出てくるようになれば、第一関門突破。自ら書いたエッセイを暗誦できるようになれば、なお理想的です。

正確な発音よりも大事なのは「声の大きさ」

 さて、ここからが本題。相手に伝わる話し方をご紹介しましょう。

 正しい文法で話さないと理解してくれない、正しい発音じゃないと相手は聴きとってくれない…そんな不安は一切要りません。

 青野氏は、話した英語が相手に伝わらない原因として「細かな発音のまちがいではなく、声が小さいこと」を挙げています。自分の気持ちを伝えるわけですから、まずは相手がちゃんと聞こえるように話さないといけない。考えてみれば当たり前のことなのですが、英語力への自信のなさから声が小さくなってしまったことはないでしょうか。

 これは書くときにも同じことが起こります。正しい文法で書こうとするあまり、センテンスへの意識、つまり「自分の考えを伝える」気持ちが足りないことが問題になります。
 発音の良さではなく、声の大きさ。これを意識して自分のエッセイを音読しましょう。グッと英語の「通じる」確率が高まります。

発音で気をつけておきたい音は?

 基本的に発音があまり得意でなくても、問題ではありません。

 例えば、「three」という単語を発音しようとして「tree」になってしまったという場合、そもそも2つの単語は使い方が異なるため、「one , two ,tree ,four」と発音しても、「tree」は「three」のことを言っていると相手は認識してくれるはずです。

 ただ、ワンランク上を目指すのであれば、本書の「これを知っておくと音読が楽になる」という音は覚えておいたほうがいいでしょう。例えば、「L」と「R」の使い分け、ラ行の「T」(「Water」を「ワラァ」と発言するなど)、子音消失と子母連結(「Come on」を「カモン」と発音するなど)といったものがあります。

 今回は発音を中心にご紹介しましたが、本書の核は、「エッセイの書き方」。「エッセイ」とは気ままに思いついたことを書きつづった随筆ではなく、相手に伝えることを前提に「自分の考えを整理して書いたもの」です。

 ハーバードビジネススクールでは、この「エッセイ」を最重要項目の1つとして非ネイティブの留学生に習得を課しているそうです。これから英語を習得しようとしている人から、海外旅行や海外出張を控えている人まで幅広い層が参考にできる一冊です。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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