普段の仕事の稼ぎだけではやっていけない、ということから副業を考えている人は少なくないでしょう。でも毎日仕事が忙しくて副業のことを考えている余裕がない、帰る時間が決まっておらずフレキシブルに行動できないなどの理由から、手を出せずにいる人も多いようです。
そこで話題を集めているのがインターネットを使ったビジネス。その中でも注目を集めているのが「ネットせどり」です。
「ネットせどり」とは、自分で仕入れた商品を、個人で出品できるネット通販サイトやオークションサイトで売るビジネスで、海外のユーザーを対象に行うものもあれば、海外の通販サイトで購入したものを日本国内のユーザーに売るというものもあります。もちろん国内だけでも大丈夫。では、そのメリットはどこにあるのでしょうか?
■「ネットせどり」は飽和状態にならない?
ネット通販サイト「Amazon」を使ったネットせどりを行う上での考え方が書かれている『Amazonで億万長者』(坂本好隆/著、アイバス出版/刊)によれば、ネットせどりのビジネスとしての魅力の一つは「飽和しない」という点なのだそうです。
新しいビジネスが生まれるとそれに飛びつく人が増えて、市場が飽和するというのが世の常。しかし、この「ネットせどり」ではどんなものを商品に選んでも良いという利点があります。
世の中には常に新しい商品が発売されていて、電化製品は新しいモデルが毎年のように店頭に並び、便利な商品が次々と生み出されています。また、イベントに合わせて市場が盛り上がることもあり、需要はつねに生み出されています。
数年前からこのネットせどりは注目を集め始め、新たに参入する人も増えましたが、新たな商品が生まれ続ける限り飽和状態にならないというのが著者の主張です。
■お宝商品を見つける力をつけるには?
市場が飽和しないとはいえ、仕入れたものをそれ以上の値段で売るわけですから、「ネットせどり」はいかに利ざやが大きい商品を扱うかが勝負です。他の人が選びやすい商品を選べば、そこには必ず価格競争が生まれますから、利ざやは小さくなります。そうならないためには、どうすればいいのでしょうか。
著者は一般的に市場での在庫が少なく、利益の取れる商品を「お宝商品」と呼んでいます。この「お宝商品」をいかに確保するかが大事ですが、そうなるためには「市場の動向やお店の立場になって考えることができるかどうか」がカギになるそうです。
例えば、店頭で商品を仕入れる際には、もうその店では売れなくなり倉庫にしまわれてしまった商品を見せてもらうなどのやり方があります。もちろんそこからどの商品を選ぶかというのも重要なのですが、他の人がやらない探し方をすると思わぬ「お宝商品」に巡り合える可能性があります。
個人でできるネットビジネスは多様化していますが、時間がなくてもやりやすい「ネットせどり」は副業の王道として人気を集めています。
とはいえ、始めれば誰でも儲けられるというわけではありません。ビジネスの方法を勉強することは必要でしょうし、時勢をつかみ、目利きとしての力を養うことも大事であるはず。努力を惜しまずに続けていくことが一番必要なことなのかもしれませんね。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。