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「鳥取通信 東京から日本一人口が少ない鳥取へ行ってみた!」

鳥取の真実 テレ朝放送なし、空港ゴースト化、鳥取砂丘が緑化で草むしり…

文=中西美穂
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鳥取の真実 テレ朝放送なし、空港ゴースト化、鳥取砂丘が緑化で草むしり…の画像1鳥取砂丘(「Wikipedia」より/Geofrog)
 こちらに引っ越ししてから約1カ月が過ぎた。いまだに砂漠には行っていない。セブン-イレブンが上陸したやらでプチ話題にあがっているが、残念ながら、鳥取市は全国の県庁所在地の中ではベスト・オブ・カソ。物寂しげなのが、鳥取駅に到着した瞬間に見て取れるのである。それもこれも、今は無き鳥取城へと続く長すぎるシャッター街のせいだろう。鳥取のスター石破茂大先生の事務所の前に、プリクラよろしく大加工された石破先生の笑顔のポスターが華々しく掲げられているが、駅向こうのあのスタバ、そして、例のイオンによって鳥取のメインストリートは瀕死の状態に陥っているのである。

 というわけで、数カ月間で感じた鳥取についてツラツラと書き綴ってみたい。東京人が感じた鳥取は、いい意味でも悪い意味でもカオスであった。

 人口が日本一少ない県というだけあり、駅前はほとんど人が歩いていない。鳥取人は敬語で話していると、「デス、デス」と連呼してくる。デス? 死? デスとは何ぞやと聞くと、「そうです」の「です」を語として大事なほうの「そう」を取ったためだとか。「そう、そう」ではないのである。いまだに「です、です」が「Death(死)、Death(死)」に聞こえてくる。ロッカーと話しているようだ。

 フォローするわけではないが、人は優しい。人口が少ないため、一人ひとりにしっかりと接してくれる感じがする。私も県庁に手続きへ行ったおり、なぜか、うまい梨が買える場所などを紹介してくれた。余談だがいま、鳥取が推しているのは「二十世紀」ではなく「新甘泉」と書いて「しんかんせん」という種類の、アイデンティティがあるのかないのかよくわからないネーミングの梨らしい。食べてみると幸水よりも甘く、口の中が梨汁で溢れるぐらい水分を多く含んでいるので、これは結構おススメかも。

 鳥取駅前には一応、ホテルニューオータニと大丸がある。しかし、ここの大丸、大丸Dカードが使えず、なんとデパートのフランチャイズ店だったのだ。鳥取県民に「30メートルで終わります」と言われて行ってみたが、確かにデパートではなくスーパーの感覚である。

 建物でいうと、鳥取砂丘コナン空港もカオススポットのひとつ。国内線(いまや羽田便のみ)の横に国際線のターミナルが隣接しているのだが、こちらチャーター便専用のためまったく機能しておらず、ゴースト空港と化している。普通の感覚では、「国内線ターミナルだけでいいのでは?」と思うのだが、このムダ遣いのトリックはいまだに解けていない。

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