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アジアで活躍する日本人サッカー選手急増 引退後にも好都合、海外進出阻む特殊事情も

文=栗田シメイ/Sportswriters Cafe

 今、アジアを舞台に戦う日本人サッカー選手が激増している。日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)にかつて所属していた選手が多数活躍するタイ・プレミアリーグをはじめ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア、フィリピン、インドなどアジア各国のリーグにも日本人選手は所属しており、その数を正式に把握することは困難なほどだ。

 なぜ、近年アジアでプレーする日本人が増えたのか。今回はその背景を探る。

●進むアジアとの関係強化

 サッカー選手が海外でのプレーを望む場合、それを達成するためのルートがいくつかある。主な例を挙げると以下のようなところだ。

(1)代理人を通じてチームに売り込む
(2)エージェントや日本の会社を通じて留学生としてクラブに入り、練習生からプロ契約を目指す
(3)チームのトライアウト(入団テスト)に参加し合格する
(4)インターネットやクラブ関係者からの募集に応募する

 欧州や南米などのサッカー先進国の場合、上記(1)~(3)に該当することが多いが、アジアの場合は少し事情が異なる。タイ・ディヴィジョン1リーグ(2部リーグ)に所属する日本人選手は、次のように語る。

「私の場合は、インターネットで情報収集し、現地の日本人選手から紹介を受けました。『日本人選手募集』と、ポジションを指定された募集内容を確認し、テストを受けて合格しました。ほかの国でプレーする日本人選手の話を聞いても、私のようなケースはよく耳にします」

 アジアには日本人がオーナーとなり経営に携わるクラブや、監督・コーチを務めるクラブも存在する。これは、アジアに進出する日本企業の意向も少なからず影響していると思われるが、国内でプロになれなかった選手やプロで戦力外になった選手たちの受け皿が広がっている事実は歓迎すべきことだろう。現在Jリーグがアジアのマーケットの開拓を標榜しているため、シンガポールにクラブを持つアルビレックス新潟のようなクラブも出てくるかもしれない。今後はエージェント会社や代理人がアジアのクラブとのさらなる関係強化を図ることが予測され、日本人選手が増え続ける傾向は加速しそうだ。

●代理人が見た日本人選手像

 世界各国の選手を抱える国際サッカー連盟(FIFA)公認代理人は、日本人選手の特性に関してこう分析する。

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