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現役マネージャーが語る、芸能ニュース“裏のウラ”第24回

芸能マネが語る“文春砲”の恐ろしさ…“ゲス不倫”から始まったバーターが効かない恐怖

芸能吉之助(現役芸能プロマネージャー)
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 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 マネージャー目線から見た芸能ニュースのウラ側を好き勝手にお伝えする本連載、今回は芸能人が「絶対狙われたくない!」と思っているアレ……“文春砲”についてお話ししたいと思います。

 この数カ月も、文春砲が炸裂しまくりでしたね〜! エイベックス会長・松浦勝人氏の大麻使用告発、その流れついでにブチ上げられた感のある幻冬舎の名物編集者・箕輪厚介氏のセクハラ問題、山田孝之さん&新田真剣佑くんのコロナ禍沖縄旅行、ワタナベエンタテインメント常務の所属タレントセクハラ問題、そしてお茶の間にも衝撃を走らせたアンジャッシュ・渡部建さんの「テイクアウト不倫」……。芸能関係だけでも、出るわ出るわ。いやー、ホントに怖い! 文春砲!

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1959(昭和34)年に創刊、株式会社文藝春秋の発行する老舗週刊誌「週刊文春」。

2016年に始まった“文春砲”の快進撃

“文春砲”とは、いわずとしれた「週刊文春」(文藝春秋)が放つスクープ記事のこと。“文春砲”という用語は、もともとAKB48系などのアイドルファンの間で生まれた言葉だそうです。

 それが一般に浸透して使われるようになったのは、2016年にベッキー&川谷絵音の“ゲス不倫”がスクープされたあたりからでしょうか。この“ゲス不倫”は、2012年から2018年7月まで「週刊文春」の編集長を務めていた新谷学氏が、3カ月の休養から復帰したその号で報じたスクープだったのですが、この新谷編集長こそ、現在のイケイケな文春を作り上げた立役者。2016年の文春の無双状態はすさまじく、甘利明大臣収賄疑惑、ショーンK氏の経歴詐称疑惑などスクープをバンバンとばし、この年の流行語大賞には、「文春砲」「ゲス不倫」「センテンススプリング」と、候補30語のうち文春関連の用語が3つもランクインしたほどでした。

 こんなにも「週刊文春」がスクープを連発できるのは、発行元の文藝春秋が文芸誌中心の出版社であるからであろうというのはもう有名な話ですよね。同じ出版社内での芸能誌やタレントカレンダーなどのバーターがあまり効かないため、芸能プロダクションも、「週刊文春」に対してはバーターの交渉がしづらいんです。

 また、過去の膨大な文学作品の文庫や老舗文芸誌「文藝春秋」などで会社として安定した売り上げがあるうえ、昨今の度重なるスクープのおかげで、毎号50万部超という雑誌不況の昨今においては考えられない売り上げ部数を誇り、さらには文春オンラインや各ウェブメディアへの配信などウェブ部分での売り上げも好調だと聞きますから、取材に経費と時間をバンバン使うことができるのも強みでしょうね。

セクハラをスクープされたナベプロ大澤氏が使った“バーター術”

 でも最近は、どこの週刊誌もけっこう気骨があるというか……「あの記事は載せないでほしい」といった、こちら(芸能プロダクション)サイドのお願いなどほとんど聞いてくれなくなったところが多い気がします。それこそ、この間「週刊文春」で所属男性アイドルへのセクハラをスクープされたワタナベエンタテインメントの常務・大澤剛氏は、その手のバーター交渉がとても上手くて業界内では超有名な方だったんです。「うちの○○をそちらのグラビアに出すから、○○の記事取り下げてよ」なんて、巧みなバーターで相手を黙らせちゃう。その大澤さんが文春砲を食らってしまったんだから皮肉な話ですよね……。

 とはいえ、ここ最近は、文春はもちろん、「女性セブン」(小学館)、「女性自身」(光文社)、なんかの女性週刊誌系も書く時は書いちゃうし、「週刊新潮」(新潮社)もそう。「FRIDAY」(講談社)も全然“お願い”を聞いてくれない。「FLASH」(光文社)は取材記者が少ないせいなのか最近はそこまでの勢いはないかな〜。あ、これはあくまで全部ぼくの勝手な印象ですけどね。

芸能プロが「ゴシップを抑え込む」ことの無意味な時代

 こんなふうに週刊誌が強くなった理由としては、やっぱりSNSの普及が大きいんじゃないでしょうか。芸能プロがどんなに情報を抑えよう、世に出ないように封じ込めようとしても、SNSですぐに拡散されちゃう。10年くらい前までは、テレビのワイドショーとスポーツ新聞さえ抑えておけば、週刊誌にちょっと載ったくらいではたいして情報は広まらなかったんですよ。週刊誌なんて、興味がある人しか買わないし、そこに掲載されている情報も、その“週刊誌好き”のなかでしか広がらないもの……という認識だった気がします。

 それが今では、週刊誌もそれぞれデジタル部門を持ち、スクープはすぐにヤフートピックスやLINE NEWSに掲載、SNSですさまじい勢いで拡散される。こうなると芸能プロ側も、「情報を抑えようとしたところでね……」というほとんど諦めの境地ですよ。

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