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三浦春馬“遺産”をめぐる諸問題…出演ドラマ短縮報道の舞台裏と“盟友”山田孝之への批判

文=藤原三星
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2020年7月18日になくなった三浦春馬さん。30歳であった。

 7月18日、人気俳優・三浦春馬の訃報が日本列島を駆け巡って以降、さまざまなメディアが“死の真相”を追い求めているが、いまだその全貌、正確なところについては明らかになっていない。

 その間も、彼の遺作となった映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が、大ヒットした前作を超える滑り出しを見せ、品切れゆえネット上で中古価格が高騰していた彼の著書である『日本製』(ワニブックス)の重版が決定。彼の死を惜しむ声、その思いが、彼が残した作品に対して向かっているかのようだ。ある芸能関係者は次のように語る。

「前作が興行収入30億円だった『コンフィデンスマンJP』ですが、今回は40億円を超えるともいわれる好調な滑り出しです。これは、新型コロナの影響で洋画などの公開が延期となり、当初より公開館数が増えたことも影響しているため、すべてが三浦さんの件だけの影響というわけではないのですが……。

 ただ、同作品にメインキャストとして出演中である東出さんの不倫騒動や離婚トラブルでそっぽを向かれてもおかしくない状況のなか、ここまで好成績を上げているのは、やはり『三浦さんの最後の勇姿を見たい』というお客さんが少なからずいるから……というのは確かでしょうね。

 三浦さんの著書『日本製』は4月に発売されたばかりでしたが、彼の死後、品切れ状態が続き、中古価格が定価の税込み2640円から1万円以上に高騰。同書の特装版である『日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020』に関しては、Amazonの売れ筋ランキングで1位を記録しています。重版が決まったため来月には値段も落ち着くと思いますが、販売元のワニブックスと三浦さんの所属事務所のアミューズとの協議の結果、書籍の売り上げの一部をラオスの小児病院に寄付することが決まったようです。彼の死が、見知らぬ土地にいる誰かの命を助けることになるのかと思うと、非常に素晴らしい取り組みだと思いますね」

出演ドラマ、「代役を立てずに短縮放送」という英断

 また、第3話まで撮影を終えていた三浦春馬出演の連ドラ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)は、代役を立てずに全4話に短縮することで9月から放送されることが決定。あるテレビ誌の記者は言う。

「自殺の前日まで収録していたといいますし、三浦さんの訃報を聞いた際、主演の松岡茉優さんはショックで立ち上がれなかったとも聞いています。自殺が判明した当日も収録が予定されていたそうなので、相手役の俳優が突然亡くなった……という衝撃は大きいでしょうね。

 実際には第4話の途中までの分の撮影が終了しているそうで、テレビ局や事務所、関係スタッフが相互に協議を重ねた末、『代役を立てずに、当初の予定から脚本を変更し、全4話で放送しよう』という判断をしたそうです。これは英断でしょうね。代役を立てて予定通り全8話でやろうにも、キャスティングが難航するであろうことは目に見えていますし、三浦さん出演のまま全4話とすることで、彼の本当の意味での最後の勇姿を視聴者に見てもらえることにもなる。スタッフや共演者たちの、三浦さんへの思いが結集したいい作品になることでしょう」

山田孝之の“献杯”に対してまで非難の声も

 8月1日には俳優の山田孝之が自身のインスタグラムで、「春馬様」と書かれたウイスキーボトルとともに『一杯だけ貰うね』と投稿。かつての共演者に追悼の盃を手向ける姿が話題となった。ある週刊誌の記者は語る。

「三浦さんとは映画で共演したこともあり、プライベートでも飲み仲間だった山田孝之さんが自身のインスタを使って献杯。三浦さんがキープしていたと思われるラフロイグの10年物を飲みながら、亡き戦友であり親友を偲んでいたんでしょう。そんな山田さんのインスタに対して非難する声も多かったそうですが、いったいどんな権利があって彼らの思い出に立ち入ろうとしているのか、まったくもって理解不能です。SNSで誹謗中傷してくる奴と、思考回路はまったく一緒ですよ。

 いまだに彼の自殺の真相を突き止めようとしている週刊誌もありますが、もうほっといてあげてほしい。ファンならそう思うはずですし、ファンでなくても彼の死を惜しむ気が少しでもあるなら、そっとしておいてあげてほしいですね」

 三浦春馬の死からまだ1カ月も経ってないが、彼の存在感は日に日に増すばかり。稀代の人気俳優が残した遺産は、まだまだ風化しそうもない。

藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。

Twitter:@samsungfujiwara

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