NEW
松岡久蔵「空気を読んでる場合じゃない」~CAが危ない!ANAの正体(4)

ANA、役員が夜の飲み会で“裏のCA採用活動”…超大量採用で客室業務サービス低下

文=松岡久蔵/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】

, ,

ANA、役員が夜の飲み会で“裏のCA採用活動”…超大量採用で客室業務サービス低下の画像1
ANAのボーイング777-200ER(「Wikipedia」より)

ANAでは役員による裏ルートの採用が珍しくないんです」

 筆者に情報提供してくれた現役CA(客室乗務員)は、こう打ち明けてくれた。連載第3回では、ANA(全日本空輸)のCAが「眼鏡着用NG」などの極端な見た目重視を強制されていたことを指摘したが、これは採用過程から始まっていることが明らかになった。この背景には、東京五輪を見据えたANAの大量採用のひずみがある。

六本木で役員が裏のリクルート飲み会

 冒頭の現役CAはANA勤務ではない。2018年に大学生としてCAを目指して就職活動中だったという。そんな彼女が同じくCA志望の友達に誘われて参加した東京・六本木の高級居酒屋での飲み会には、当時のANA役員だったA氏が待っていたという。以下はCAの弁。

「飲み会には女子大生が4、5人いて、A氏を囲む会をやっていました。その際にA氏が『君たち、ANAのCAに興味はない?』と聞いてまわっていました。A氏はANAの役員だと自己紹介しており、どう考えてもCAへの内定をエサにした『裏リクルート』の飲み会なんだとすぐに悟りました。参加した⼥⼦⼤⽣もラウンジ嬢や東京ドームのビールの売り⼦などで、かわいらしい感じの子ばかり。60代のA氏が集めたようでしたが、A氏はこの手の飲み会を頻繁に開いているようで、女子大生側の幹事役の女の子も女子集めに協力していたようです。

 A氏の発言で印象的なのは、『オレが一言いえば最終面接までは確実に上げられる』とうそぶいていたことです。この幹事役の女子大生は無事にANAに内定をもらい、今でもCAをやっています。食事内容はカニやしゃぶしゃぶをいただいたのですが、飲み会終了後に高級お菓子の詰め合わせをくれたり、至れり尽くせりでした」

 筆者は情報提供してくれたCAやこの幹事役のCAが特定されるのを防ぐため、あえて「役員A氏」と匿名にしたが、誰なのかは把握している。飲み会をやること自体は個人の自由だが、それが採用活動にまで影響するとなると、企業幹部として問題があるのはいうまでもない。

面接で不利になるはずの元タレントが多いANA

 ANAのCAや地上スタッフには、従来から元タレントや読者モデル経験者などがJAL(⽇本航空)よりも多いと業界では評判だ。複数のJALとANAの関係者への取材によると、通常の採用活動では、面接でこのような「キラキラした肩書」をアピールすると、逆効果だという。理由は、SNSなどで過去の素行がたどられることに加え、本来の業務である保安要員としてCAを志望したという印象が弱まる可能性があるからだ。それを踏まえると、ANAの場合、むしろ元タレントらが少なくないということは、全体から見れば一部とはいえ、⼒のある男性役員による「裏ルート」が存在する可能性が⾼い。先ほどの役員A氏の所業を見れば、さもありなんというところだ。

RANKING