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なぜ“アマゾン離れ”は起きない?牙城が崩れない理由…楽天・ヨドバシとの圧倒的な差

文=A4studio
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アマゾンのサイトより

 EC業界の王者であるアマゾンだが、楽天など他のECサイトのポイント戦略が、その牙城を崩しつつあるという見方も出始めている。そこで今回は、アマゾン出品者へのコンサルティングを手掛けるアグザルファ株式会社の辻光洋氏に、大手ECサイト間での利用者推移について聞いた。

多くのユーザーを惹きつけてきたアマゾンの画期的なシステム

 代表的なECサイトであるアマゾン、楽天市場、ヨドバシ.comの業界における現状の順位はどうなっているのだろうか。

「国内の正確なシェア率を割り出すのは難しいため、ネット記事などでECサイトの順列が発表されている場合は、実は企業の月次売上などから概算として出しているものがほとんどです。ですがそうした予想値でいえば、アマゾンが業界トップであるというのはまず間違いないはず。そしてその次につけているのが楽天でしょう。ですが、おそらく楽天とアマゾンには10~20%シェア率に開きがありますので、まだまだアマゾン優位の状態は変わらないと思います」(辻氏)

 では、アマゾンがトップであり続けている要因とは何か。

「真っ先にシステムの優秀さが挙げられますが、それも大きく分けて2つあります。ひとつ目は、アマゾンはサイトデザインが非常に見やすいということ。例えば楽天で商品を検索すると、該当商品が出品店ごとにずらずらっと出てきて、ユーザーはその中から選ぶ必要がありますが、アマゾンは該当商品のページ自体は1つしか表示されません。そのページ内で出品店ごとに値段が安いものや発送時期が早いものなどを選別するわけです。

 しかも、アマゾンは出品店のなかから一番安い商品を自動表示するので、多くのユーザーにとって都合のいい出品が素早く見つかる仕様になっています。価格が安いと優先して表示されるので、出品店の間で勝手に価格競争が起こるようになり、ユーザーにとっては良いことづくめ。これは業界では『カタログ方式』と呼ばれています。

 続いて2つ目は、『FBA方式』を採用し、配達の早さを実現していること。ECサイトでは自社商品のほかに、出品店のサイトを経由して販売する商品も多くあります。『FBA方式』は、そうした出品店がアマゾンを利用するときに、出品店側が購入者に向けて発送するのではなく、一度アマゾンの集配センターに発送するというシステムです。

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