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僕が年商1億円を達成した理由…あらゆるノウハウをテンプレ化・ルール化すべし

新刊JP
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『乗り越え力: 僕ががんから生還して年商1億円フリーランスになった理由』(日本ビジネス出版刊)著者の奥村哲次氏
『乗り越え力: 僕ががんから生還して年商1億円フリーランスになった理由』(日本ビジネス出版刊)著者の奥村哲次氏

 34歳のときに精巣がんが見つかり、手術。その2年後に独立し、自らのビジネスを立ち上げ、現在は代表者一人の法人で1億円に迫る年商を達成。

 『乗り越え力: 僕ががんから生還して年商1億円フリーランスになった理由』(日本ビジネス出版刊)には、幾多の困難に向き合い、乗り越えてきた著者の奥村哲次氏の半生と考え方がつづられている。

 なぜ困難を乗り越えられたのか。そして、仕事に追われることなく、趣味のサーフィンを楽しみ、新たなビジネスに挑戦できる環境をどのようにつくってきたのか。

 奥村氏へのインタビュー後編では、ビジネスを進める上で欠かせない「人の動かし方」や、「仕事とプライベートを分ける必要はない」という奥村氏の考えに切り込んでいく。

※インタビュー前編を読む(外部サイト「新刊JP」)。

「仕事とプライベートを分ける必要はない」そのメリットとは?

――現在、フリーランスとして年商1億円に迫るビジネスを展開しながら、サーフィンをはじめ自分のやりたいことをしっかりできている奥村さんですが、ビジネスをする上で大事にしている勘所を教えてください。

奥村:ビジネスで最も重要なのは、自社のサービス力をプラスして、そのサービス分の対価を得ることです。

 では、「プラスする自社のサービス力」とは何かというと、お客様の時間を創出するためのサービスだと思っています。簡単な例で言うと、作業の代行や要件検討、企画の代行といったものです。さらに、受託した業務を簡易化したり、工夫をしたりすることが必要です。

 私が案件を受けたとき、はじめの3カ月でこの簡易化と工夫を徹底的に行います。その結果、お客様からの依頼数や金額単価は上がっていきますし、簡易化、可視化してマニュアルも作成しているので、外注に依頼するときに安くできるんですね。

 私が「仕事が楽しい」と思えるのは、「言われ仕事」の感覚がなく、簡易化や可視化・プログラミングに集中し、工夫力として発揮しているからです。案件を受けるたび、まだまだ世の中のお客様側の情報システムに工夫するところがあると感じるので、そこも楽しいところだと捉えていますね。

――「透明なサーフボード」や「コンテナホテル」など、新たなアイデアのプロジェクトも推進されています。もちろん、すべてが実現に至るわけではないですが、その取り組みから奥村さんの推進力がうかがえます。そうした推進力を発揮するために必要なことは何でしょうか。

奥村:知らないことを試してみたいという気持ちが強いのだと思います。例えば本を読んで、新しい知識や意見があれば、実際に試すようにしていますし、その経験が着実に自分の実になって、ノウハウ化できています。

 もちろん知らないことを何でも実践したいというわけではありません。自分にとって興味があるかどうか、それが大事です。興味を持つことであれば情熱も一緒についてきます。

――推進力には「周囲の人を動かす」という要素も含まれます。人の動かし方で悩んでいるビジネスパーソンは多いと思うのですが、奥村さんが人を動かすときに気を付けていることはなんですか?

奥村:人を動かす方法を自分の中でパッケージングしているんです。まずは、自分がそのプロジェクトを進めるためのルールをつくり、マニュアル化します。そのマニュアルをメンバーに説明をして、タスクを作業に落とし込んでいきます。メンバーはそのルールに沿って作業をしていけばいいので、意見は出なくなりますし、混乱もきたしません。

――確かにルールが決まっていないと、メンバー各々が勝手に動いてしまうということが起こります。

奥村:ルールがあるのとないのでは全然違いますね。自分が何か言うよりも、ルールに書いてあるからこれに従ってください、という方が進みやすいです。

――ただ、ルールづくりはかなりのコストだと思います。

奥村:実はそれも高速でできる仕組みをつくっています。これまでつくってきたルールやノウハウをパワーポイントでまとめて残しているんですよ。すでにテンプレがある状態なんです。それをお客様ごとにカスタマイズしていきます。

――本書の中で「ビジネスも日常も趣味もすべてがリンクする」と書かれていますが、仕事とプライベートを完全に分ける考え方についてはどのようにお考えですか?

奥村:私は分ける必要がないと考えています。プライベートで仲の良い人と意気投合してプロジェクトを立ち上げることができればそれは良いことですし、仕事で仲良くなった人ならば、プライベートでも遊ぶと良いと思います。

 なぜそう考えるのかというと、信用が重要だと考えているからです。仕事でもプライベートでも、人と付き合っていくためには信用が必要です。仕事でもプライベートでも、裏切り行為に遭遇したことがあるのであれば、それは真に信用を得られるほどのお付き合いができていなかったか、その人のことをちゃんと見ていなかったかだと思います。逆に仕事でもプライベートでも自然体でいられる人は信頼を構築しやすいでしょう。

 仕事がプライベートのようになれば、それって仕事が楽しくなるってことですよね。逆にプライベートを仕事にできるのではあれば、稼ぎながら楽しく過ごせるということじゃないですか。だから、仕事とプライベートを分けるメリットよりも、仕事とプライベートを分けないメリットを私は考えています。

――ただ、プライベートで仲が良かった人と一緒にプロジェクトを立ち上げたものの、仕事の関係としては上手くいかなかったということも多々あると思います。プライベートの関係では合うけれど、仕事の関係では合わないという人もいるのだと思いますが、奥村さんの仕事のパートナーを選ぶ基準を教えてほしいです。

奥村:私は根本に、話し合えば分かり合えるという考えを持っています。人それぞれ考えていることは違いますが、もし揉め事が起きたときも、お互い折り合える点、妥協できる点があって、着地点が絶対に見つけられると思うんです。

 ただ、そういう議論の場から逃げてしまう人っていますよね。そういう人とは、仕事でもプライベートでも付き合えないと思っています。何かあってもしっかり議論できる人、お互いの違いを認識して吸収できる人と友達になりたいですし、仕事のパートナーにしたいと思います。

――ちゃんとコミュニケーションを取ってくれる人ですね。

奥村:そうです。だから一緒に仕事をする人のSNSはちゃんと確認するようにしています。どういうコミュニケーションを取っているのか知ることができるので。SNSにはその人の本質が出やすいので、表面の印象以上にその人のことを知ることができると思います。

――最後に本書をどのような人に読んでほしいとお考えですか?

奥村:仕事がつまらないと思っている方々、天職が見つからないと言っている方々ですね。

 私がこの本で書いた「乗り越え力」は、自分だけでなく、皆さんも発揮できるものだと思っています。特殊な能力であったり、運やカリスマ性は必要ありません。気の持ちようで人生を変えることができるので、ぜひ参考にしてほしいです。(了)(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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