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三浦瑠麗氏の夫「統一教会」顧問弁護士を代理人、現ビジ報道…瑠麗氏の過去の発言が注目

文=Business Journal編集部
三浦瑠麗氏の夫「統一教会」顧問弁護士を代理人、現ビジ報道…瑠麗氏の過去の発言が注目の画像1
トライベイキャピタル代表取締役・三浦清志氏のTwitterアカウントより

 19日、東京地検特捜部は投資会社「トライベイキャピタル」の家宅捜索を実施。同社代表取締役の三浦清志氏の妻は、「山猫総合研究所」代表で青山学院大学非常勤講師、政治学者の三浦瑠麗氏であることから大きくニュースとして取り上げられているが、25日付「現代ビジネス」記事は、トライベイキャピタルが抱えていた裁判で代理人として旧統一教会の顧問弁護士、福本修也弁護士が就いていたと報道。瑠麗氏は過去、安倍晋三元首相を襲撃した山上徹也容疑者の母親が旧統一教会に多額の献金をしていたことをめぐって「競馬でスったって同じじゃないですか」と発言。また、旧統一教会の被害者救済法案をめぐる与野党の協議で高額献金への規制が焦点になっていた件について、「(献金の)上限を入れるみたいな案を入れるんだと、私はそんなに賛成ではないです」「あまり極端な改革案は入れないほうがいい」などとも発言していたことから、さまざまな見方が浮上する事態となっている。

 今回の家宅捜索は、トライベイキャピタルが実現性の乏しい太陽光発電事業への出資を名目に10億円をだまし取ったとして、東京地検に刑事告訴がなされたことを受けたものだ。

「現代ビジネス記事によれば、清志氏は周辺住民の合意も自治体からの許認可も得ていない太陽光発電事業計画について、A社から10億円の投資を受け、結局その計画は頓挫したままとなり、A社と裁判沙汰に発展したという。さらにその太陽光発電の土地の譲渡などをめぐり別の企業とも裁判を抱えており、清志氏の会社は裁判まみれである実態が判明。ふたを開けてみればトライベイキャピタルは土地も許認可も何もない状態で億単位の出資金を集めていたことになり、清志氏はかなり追い込まれた状況であったことがうかがえる」(全国紙記者)

 瑠麗氏とは東京大学時代に同窓生だった清志氏は、外務省を経てマッキンゼーやベインキャピタルなどの外資系コンサルティング会社、投資会社などを経てトライベイに参画していた。

「コンサルチックな綺麗な事業プランやビジネスモデルを描くのは得意だが、泥臭いビジネスの実務、事業には向いていない、典型的な高学歴エリートにありがちなタイプという印象。東大卒の中央官庁出身者は外資系のコンサルや金融から引く手あまたなので、勘違いして自身が経営者になった途端にうまくいかなくなったというパターンでは」(大手コンサルティング会社OB)

太陽光発電事業を推進

 トライベイキャピタルは太陽光発電事業への投資などを行っているが、過去に瑠麗氏が公の場で太陽光発電の推進を訴えていたこともクローズアップされている。たとえば、24日付東京新聞によれば、2020~21年の政府の成長戦略会議では、瑠麗氏はそのメンバーとして次のように「自前の資料を用意し、複数回にわたり太陽光発電を推進する発言をしてきた」(東京新聞より)という。

「荒廃農地の太陽光発電に対する転用の件について、ぜひやっていただきたい」

「非常にポテンシャルの高い、例えば屋根のせの太陽光と、小規模の荒廃農地に対する太陽光パネルの設置などに関しては、もう少しスピードアップしていかないと」

 瑠麗氏は山猫総合研究所のHP上に「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です」とするコメントを掲載しているが、前出・全国紙記者はいう。

「山猫総合研究所はトライベイキャピタルと同じビルの同じフロアにあるが、事実上は山猫総合研究所とトライベイは同じ場所に同居している状態。トライベイのオフィス内で瑠麗氏が過ごす場面は日常的に目撃されており、瑠麗氏がトライベイの事業内容を『一切知らない』という説明は苦しいようにも思える」

旧統一教会問題をめぐる発言

 さらに衝撃的な事実も飛び出した。前出・現代ビジネス報道のとおり、トライベイキャピタルの訴訟事案で同社の代理人に旧統一教会の顧問弁護士である福本氏が就いていたという事実が判明。瑠麗氏の過去の旧統一教会問題をめぐる発言が注目されているのだ。

 たとえば、安倍晋三氏は旧統一教会のフロント組織・UPFの大会で基調講演(ビデオメッセージ)を行い「韓鶴子総裁をはじめ、皆様に敬意を表します」と語るなど、教団と深い関係を持っていたことが明らかになっているが、瑠麗氏は安倍氏襲撃の一連の報道について「安倍さんに責任の一端があるかのような『印象操作』になっている」と発言し(昨年7月12日放送『めざまし8』(フジテレビ系)にて)、安倍氏を擁護しているとの声も出ていた。また、昨年12月に可決された旧統一教会の被害者救済法案の審議をめぐっては、焦点となっていた高額な寄付を防ぐための献金上限額の設定について「賛成ではない」(昨年9月2日放送『朝まで生テレビ!』<テレビ朝日系>にて)と否定的な見方も示していた。

「昨年以降、旧統一教会と自民党のズブズブの関係が露呈。一方、三浦瑠麗氏は安倍元首相と親交があったり、元自民党副総裁の高村正彦氏と共著を出すなど自民党議員とも広い人脈を持っていたり、政府の委員会のメンバーを務めたりもしていたので、本人の意図とは無関係に、世間的には瑠麗氏の言動が自民党寄りで『旧統一教会に甘い』と受け取られているのかもしれない。それにしても、旧統一教会のバリバリの現役信者で顧問弁護士である福本氏をなぜ清志氏が代理人に選んだのか、2人がいったいどういう関係なのかはまったく謎」(全国紙記者)

(文=Business Journal編集部)

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