すぐにモノがあふれる…やっかいな収納問題、超便利な倉庫サービスで解決!月額2百円~
広がる倉庫サービス
そこで活用したいのが、個人向けの倉庫サービスです。
倉庫というと、湾岸地域に見える倉庫街や、アクション系映画で戦いが繰り広げられるロケ場所を想像してしまい、「個人が使えるのか」と疑問を抱く人もいそうですが、いまや多くのサービスがあります。
トランクルーム、レンタルスペース、コンテナ……名称や種類はさまざまで、立地や広さによって費用も大きく異なりますが、住居よりは安いはずです。
代表的な個人向けのサービスには、次のようなものがあります。
個人のモノを保管するためには、屋内型がよいでしょう。また、自由に出し入れできないといけないので、24時間使用可能であることも重要です。ほかには、湿度管理やセキュリティがポイントになるでしょうか。屋内型ならば、多くの場合、これらの条件は満たしているでしょう。
倉庫サービスは、たいてい月単位で契約できます。自宅の近くで借りるのもいいですが、収納するものによっては自家用車で運ぶ必要もあるでしょうから、駐車場の有無を確認することも忘れてはいけません。
このほかにも、実際に倉庫に行かずに宅配便などを利用して収納や取り出しを行うサービスもあります。
このサービスでは、預けたものをインターネットで確認できます。確かに、箱に詰めて送ってしまうと、しばらくして「何を預けているか忘れた」という事態も起こり得るでしょう。また、広いスペースをあらかじめ確保する倉庫とは異なり、好きなときに自分でモノの出し入れができない不便さもあるため、月額200円~という低価格設定です。預けたいものが特に多くなければ、頻繁に出し入れしないモノを預けるには適するでしょう。オプションとして、預けた品物をネットオークションに出品してくれるサービスもあります。
さらに特化したタイプでは、クリーニング店がクリーニングしつつ衣料品等を預かるサービスもあります。このクリーニングとセットのサービスにも、ネットを活用しているタイプがあります。
サービス名からして、クローゼット代わりに使用することを想定していますが、クリーニング業が母体の企業が運営しています。冬物の布団は置き場所に困るうえ、クリーニングに持って行くのも面倒ですので、布団のクリーニング預かりサービスは重宝しそうです。
倉庫サービスを利用するに当たっては、預けた後、一定期間使わなかったモノは処分するか売却するというルールを決めておくといいでしょう。さもないと、倉庫サービスへ支払う料金が増大していくことになりかねません。放っておくと、モノはどんどん増えていくと肝に銘じておきましょう。
(文=藤原実/藤原実税理士事務所所長、内閣府所管公益財団法人日本生涯学習協議会認定ビジネスモデル・デザイナー<R>)