“アマゾン漬け”の日本人 逆に素人がアマゾンで大儲けは可能か?真面目に検討してみた
本は中古マーケットの「Amazonマーケットプレイス」があるので、登録すればすぐ売りに出すことができます。本の状態について自己申告する必要はありますが、書影はすでにアマゾンのデータベース内にあるため、手軽に出品できます。
大量に売るのであれば、月額費を払ったほうがいい場合もありますが、いずれにせよアマゾンのプラットフォームが使えるというのは、顧客獲得の手立てが何もない人間にとっては魅力的です。
本だけでなく、アマゾンに登録されている商品は自分で仕入れて売ることができます。オリジナル商品も可能かもしれませんが、私は一部のコンテンツ系商品を除いて、アマゾンでオリジナル商品を買ったことはありません。
実用ノウハウ系の電子書籍などでは、著者を知らなくても買ったことがあります。しかし、そういうコンテンツ以外で、初めて見かけたものを買った経験は皆無です。
同じような消費行動の人も多いのではないでしょうか。そうなると、オリジナル商品は、別のモールに出店したり、自らEC(電子商取引)サイトを立ち上げるほうがいいかもしれません。
また、アマゾンでは、購入者に再度購入を促すように連絡することや、関連商品などを紹介して購入を勧めるといった手法は使えないようです。そうした手法を使いたい場合は、やはり自分でECサイトを運営するべきでしょう。
アマゾンで“稼ぐ”ための高いハードル
裏を返せば、ある程度知名度のある商材を仕入れるルートがあるのであれば、現時点で販路を持っていなくても、アマゾンを利用することで販売可能だということです。
実際、私もやむを得ず、品薄になりやすいおむつを明らかに普段より高い値段で買ったことがあります。おそらく、販売者は在庫を持っていたか仕入れルートを確保しており、品薄のタイミングで通常よりマージンを高くして販売したのでしょう。
かっこよくいえば「裁定取引=アービトラージ」でしょうか。おむつのアービトラージということになります。アマゾンには、「どこで買っても同じ商品」をなるべく早く手に入れたい人が集まっているのかもしれません。少なくとも、その時の私はそうでした。
また、Kindleでの電子書籍販売は「セルフパブリッシング」というくらいなので、すべて自分でやって販売までこぎ着けることも可能です。もちろん、売れるかどうかはわかりませんが、とにかく販売するところまではできるでしょう。