“アマゾン漬け”の日本人 逆に素人がアマゾンで大儲けは可能か?真面目に検討してみた
プログラミングができてウェブのサービスを作り出せる場合は、「amazon web services」を使っている人も多いでしょう。
そのほかにも、日本未上陸のサービスや構想中のサービスが、アマゾンにはたくさんあるようです。例えば、先日ニュースになっていた「一般の個人を使って商品の配送を行う」仕組みは、まだ検討中ということですが、実現すれば非常にインパクトが大きいものになります。
普通に生活していたら、古本を売るくらいはできるかもしれませんが、売れそうな商品を見つけて仕入れたりするのは難しいでしょう。また、面白いコンセプトの本を書いて、電子書籍化するのもハードルは高そうです。ウェブサービスを開発して公開、その後も発展させていくには、中途半端な気持ちや姿勢ではできません。
しかし、アマゾンは商品を仕入れなくても、本を一冊書けなくても、プログラムを構築できなくても、少しだけ夢を見させてくれます。例えば、「amazonアソシエイト」というアフィリエイトサービスを利用すれば、ブログなどに設置したアマゾンのリンク経由で訪問者が買い物をした場合、一定率で報酬が発生します。
有名ブロガーなどは、期間限定割引などのキャンペーン時にはアマゾンの商品をたくさん紹介していますし、まとめ買いしてもらえそうなテーマの記事を書いたりしています。
多くの読者を抱えていたり、検索エンジンからの流入が多い媒体の管理者にとっては、アマゾンのアフィリエイトは収益を得る有効な手段のひとつです。とはいえ、それなりに人が集まり、見られないことには、そこまで多額を稼ぎ出すというところまではいかなそうです。
大半の人は“良き購入者”?
当たり前の帰結ですが、何もない状態で「アマゾン内独立採算制」にチャレンジするのは、相当な困難を伴いそうです。売れ筋の商品を仕入れることができるルート、良いコンセプトとそれを書き上げ電子書籍化するスキル、それを告知できる媒体の確保、書いたことを読んでもらえる場の確保など、アマゾン外での継続的かつ安定的な活動が必要です。
それらを鑑みると、私は当面、良き購入者としての立場が続きそうです。
最後に、私が最近アマゾンで購入を決意したものを紹介しましょう。それは、「1台で11機種のゲームカートリッジに対応するレトロゲーム互換機」です。まだ予約状態ですが、だいぶ人気があるようです。
予約後に気がついたのですが、私は過去には多くのゲームカートリッジを持っていましたが、今はひとつも持っていません。この互換機で使用するゲームカートリッジも、アマゾンで買うことになるのでしょうか?
もしかしたら、このゲーム互換機が爆発的に売れ、今はがらくたのような扱いを受けている古いゲームカートリッジの値段が上がるかもしれません。いや、そういう想像はやめよう、私は素敵な購入者なのだから。
(文=藤原実/藤原実税理士事務所所長、内閣府所管公益財団法人日本生涯学習協議会認定ビジネスモデル・デザイナー<R>)