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12年11月2日の人事でグループ執行役員に就任した長男の一海氏(38)。9月に三菱商事から転じ、広報部門に在籍する次男の康治氏(35)の処遇を含め、折に触れてポスト柳井が取り沙汰されることになるだろう。
柳井氏は「絶対に世襲にしない」と公言している。「社内から社長を登用し、自分自身が第一線から退いた後は、大株主である2人の息子に取締役として経営を監督させる」との考えを示しているが、はたして言葉通りになるのだろうか。血は水より濃いという。
グループ上席執行役員でアジア・日本担当の大笘直樹氏(52)と同欧米担当の堂前宣夫氏(43)の2人が、ポスト柳井の有力候補だ。誰が後継者になろうと、カリスマ性を持った柳井氏が第一線から退くことになれば、それがファーストリテイリングの最大のリスク要因になることに変わりはない。
(文=編集部)
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