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2013年の経済界を展望する(1)

ローソン新浪社長の後釜はユニクロ出身? 財界トップ人事を占う

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 コンビニ業界は全国の店舗数が12年11月末で5万店を超え、飽和状態に近づいた。これからはコンビニ本部の合従連衡が加速する。トップの器で勝負がつくことになる。

 セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長の去就にも関心が集まる。絶対的な権力をバックに君臨する敏文氏も12年12月に80歳になった。敏文会長の後継者としてグループを率いていくのはコンビニ最大手、セブンイレブン・ジャパンの井阪隆一社長(55)でほぼ固まった。正社員を半減し、敏文氏はパート化比率を90%に高めるというイトーヨーカ堂の大改革に着手したばかり。13年に交代ということはないだろうが、近い将来ということになる。

●ユニクロに、ANA、武田薬品……財界のトップが次々と交代

 メーカーに目を移す。トップ交代が確実視されているのが三菱重工業。大宮英明社長(66)は日立製作所との火力発電所向けの電力システム事業の統合を花道に会長に退く。

 ポスト大宮として名が挙がるのは宮永俊一副社長(64)と佃嘉章副社長(64)の2人。文系の宮永氏は社長の右腕といえる社長室長、理系の佃氏は技術部門トップの技術統括本部長に就いている。三菱重工は歴代4人の社長がすべて技術系。佃氏の昇格が有力視されているが、もし、東大法学部卒の宮永氏が社長に昇格すれば相川賢太郎氏以来、18年ぶりの文系社長の誕生となる。

 武田薬品工業の長谷川閑史社長(66)は6月で在任期間が11年目になる。経済同友会の代表幹事との兼務は激務で、ここ数年、トップ交代が取り沙汰されてきた。最有力候補は山中康彦・常務取締役グローバル化推進担当(56)。ただ、成長戦略などを主導しているのは長谷川氏。今年も続投するとの見方がある。

 長谷川氏が今年、続投すれば、平手晴彦・北アジアコマーシャル責任者(55)が対抗馬として急浮上してくる。平手氏は萬有製薬の元社長で英グラクソ・スミスクライン日本法人の専務。10年7月、長谷川氏が武田のコーポレート・オフィサー(アジア販売統括)としてスカウトした。業界では知らぬ人がいない“仕事請負人”だ。今年、取締役に登用されれば、次代のエースということになる。

 大正製薬ホールディングスの上原明社長(71)は、持ち株会社になる前の大正製薬時代からの社長在任は31年間に及ぶ。昨年、長男の上原茂氏(36)に事業会社、大正製薬の社長の椅子を譲った。持ち株会社の社長を禅譲するのは既定路線とみられている。

 自動車業界では、スズキの鈴木修会長兼社長(82)に関心が集まる。11年に経営企画委員会を設立し、4副社長による合議制の経営に移行。国内営業の田村実氏(64)、四輪技術の本田治氏(63)、経済産業省出身で事業開発の原山保人氏(56)、鈴木会長の長男で経営企画の鈴木俊宏氏(53)という布陣だ。長男の俊宏氏にバトンタッチするという見方が有力だが、百戦錬磨の修氏に比べると経営者として線が細い。

 三菱自動車の益子修社長(63)は在任8年と大手自動車メーカーの中でも長いことから、交代の観測がある。益子氏の出身母体の三菱商事から常務クラスの派遣が取り沙汰されたこともあったが、三菱商事は後任を出す気はないようだ。リコール問題への対応もあり、筆頭株主の三菱重工がどう判断するかにかかっている。

 電機・精密機器業界では、カシオ計算機の樫尾和雄社長(83)が在任25年を迎える。樫尾4兄弟が創設したカシオは世代交代が遅れた。次期社長は4兄弟の長男の忠雄氏の子息、樫尾彰・常務取締役(54)だろう。

BusinessJournal編集部

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