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トヨタ、なぜ意外なあの事業に巨額投資&開発本格化?章男社長、異例発言に透ける豹変

文=編集部
トヨタ、なぜ意外なあの事業に巨額投資&開発本格化?章男社長、異例発言に透ける豹変の画像1トヨタ自動車本社(「Wikipedia」より/Koh-etsu)

 世界販売台数首位の座をめぐるトヨタ自動車と独フォルクスワーゲン(VW)の争いは、トヨタが4年連続で世界一になることで決着した。

 VWが1月8日発表した2015年のグループ世界販売台数は、前年比2.0%減の993万600台。一方、トヨタが昨年末に発表した15年のグループ販売台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)の見通しは、前年比1%減の1009万8000台。4年ぶりの前年割れを見込むが、VWを上回るのは確実。VWが前年実績を下回るのは02年以来、実に13年ぶりのことだ。

 VWは14年に1014万台と初めて1000万台を超えた。15年1~6月はトヨタを2万台上回り、上半期で初の首位に立った。15年は年間でも首位に立つとみられていた。ところが、9月に米国で排ガス不正問題が発覚。ディーゼル車の一部車種を販売停止にしたことが響き、好調だった米国などで11月以降、販売不振に陥った。

 一方、トヨタはタイなどの東南アジアや中近東で販売が減ったものの、米国や中国など主要市場で好調だった。社長の豊田章男氏はこれまで、販売目標については公に言及することは少なく、数字による経営と一線を画してきた。これに対してVWは、ひたすら数字を追い求めた。この企業姿勢の違いが明暗を分けた。

トヨタ株価低迷

 年明けの世界株式市場は全面安の展開となっている。中国経済の減速懸念や原油安に加え、サウジアラビアとイランの国交断絶、北朝鮮の水爆実験など悪材料が重なった。1月8日の東京株式市場の日経平均株価の終値は前日比69円38銭安の1万7697円96銭と、大発会以降、5日連続で下落した。日経平均が年明けから5日続落するのは、1949年5月16日に東京証券取引所で取引が再開されて以来初めてのことだ。1月12日も479円安の1万7218.96円と崩落した。

 過去最高益を更新する見込みのトヨタの株価も下落した。1月12日まで連続で6営業日下げ続けた。昨年来の高値の8783円(15年3月24日)に比べて23%安くなった。株価が1株当たり利益の何倍かを示す予想PER(株価収益率)は9.44倍で、東証1部平均(15.45倍)を大きく下回っている。

 トヨタの15年9月中間決算の売上高は前年同期比8.9%増の14兆914億円、営業利益は同17.1%増の1兆5834億円。ともに上半期で過去最高だった。にもかかわらずトヨタの株価は低迷。昨年は日経平均株価が年間で9%高くなり、4年連続で上昇した。しかし、トヨタは前年比1%安(年初は7507円、年末は7488円)にとどまり、4年ぶりに年間でマイナスになった。3月に上場来の高値(8783円)をマークしたが、年後半は失速した。

BusinessJournal編集部

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