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ホンダ、山奥に大量の新車が雨ざらしで保管?人気車種があり得ない短納期のワケ?

文=編集部
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ホンダ、山奥に大量の新車が雨ざらしで保管?人気車種があり得ない短納期のワケ?の画像1ホンダ「ジェイド」
 2月13日に販売開始された、6人乗りミニバンのホンダジェイド」。都市部に多く存在する立体駐車場に対応した全幅1775mm、全高1530mmというボディサイズとステーションワゴンライクなスタイリング、そして25.0km/Lという優れた燃費性能が魅力だ。

 発売1カ月での累計受注台数は、国内販売計画台数3000台/月を大きく上回り、5000台を超える好スタートを切ったと発表されている。また、一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している新車乗用車販売台数ランキングでも、2月の販売台数2789台で27位にランクインしている。

 ジェイドは、ホンダの大ヒットコンパクトカー、フィットをベースとした6人乗りミニバンで、ハイブリッド専用モデルだ。ジェイドのほかにもコンパクトセダンのグレイスもフィットをベースとしている。

 フィットハイブリッドは、現在沈静化しているが度重なるリコールが発生して社長交代のきっかけとなったといわれているモデルだ。そのリコール問題によって、ホンダは新車発表の延期を余儀なくされ、国内販売に大きな影響が出た。グレイスやジェイドは、そのリコール問題がようやく収まり登場した待望の新車ということになる。

異常な短納期

 これだけ新車の販売が好調ならば、納車はどれくらい長くなるのだろうか。実際にホンダの新車販売店に足を運んでみた。ディーラーを訪れたのは4月12日の日曜日。3月の需要期が過ぎても、販売店は試乗待ちのお客で賑わっていた。スタッフから「試乗を予約されたお客様ですか?」と聞かれたので、「ジェイドの見積もりと納車時期が知りたい」と伝えた。目当てのジェイドは、ちょうど試乗に出ているようで見当たらず、「営業マンも試乗に同行しているので待ってほしい」という。さすがに販売が好調な車種であると得心した。

 営業マンが戻り、希望のグレードとボディカラーを伝えて、納車時期を含めた見積書を依頼した。発売1カ月で計画台数の倍近く受注していることから考えると、現在注文しても納車は早くても5月末、遅ければ6月と想定していたが、差し出された見積書を見て驚いた。なんと納車は4月末と記入されている。「ゴールデンウィーク前に納車できます」という営業マンの言葉に耳を疑った。

 通常の場合、正式にオーダーした後に製造され、販売店に運ばれてからもナンバーの取得や納車のための整備などに10日~2週間ほど要するので、少なくとも1カ月はかかるものだ。しかし4月12日の時点で4月末に納車できるということは、オーダーした仕様のクルマはすでに工場を出荷されているということになる。

 あまりにも販売が好調なため、あらかじめ大量生産して納期を短くしようとしているのだろうか。ホンダのお客様相談センターに問い合わせたところ、「あらかじめ生産しておくことはありえません。グレードや内装など、それぞれご注文いただく内容が異なるため、基本的に受注生産しております」と回答があった。

BusinessJournal編集部

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