実は(1)では、もう1つの図を掲載している。それは、実名を用いて誰が何本、STAP記事を書いたかをグラフにしたものだ(図2)。前回のビジネスジャーナル記事(2)では、「武士の情け」と思ってこの図はあえて掲載しなかった。しかし最早、朝日に「武士の情け」をかける気はまるでないので、ここに公開する。
上図からわかるように、RONZAでは1人で16本もSTAP記事を書きまくったライターが、なんと3人もいる。そのうち2人は朝日関係者である。そしてベスト5のうち、4人までが朝日関係者で占められている。ここから、RONZAでは朝日関係者が率先してSTAP細胞に批判的な記事を書き、小保方バッシングを展開したということが見えてくる。
そしてこのトップ5の中に、私の担当者がいる。私の担当者は原稿(1)を読んで自分が批判されたと思ったのだろう。それが怒りを呼び、「公開拒否」の返答につながったものと推察する。
朝日の私への仕打ち
担当者から「公開拒否」の連絡を受けた私は、「朝日新聞が公開を拒否した事実と共に、別の媒体に原稿を寄稿する」と告げた。すると編集会議に諮られ、「3カ所修正すれば掲載する」ことになった。一晩考えた末に、修正原稿を担当者に送り、その記事(1)は7月13日に掲載された。
その後、7月19日に担当者から「担当編集者を外れることになった」というメールが届いた。そして同日、突然、粥川準二氏という人がRONZAのライターとして起用され翌20日、粥川氏による「米・独で発表された『STAP細胞』論文の真実 再現でも検証でもなかったことは日本のメディアで報じられている」という記事がRONZAに掲載された。この記事で粥川氏は、私を名指ししてあからさまに批判している。
これは、明らかにRONZA編集部が仕組んだシナリオである。私はRONZA編集部の姑息なやり方に嫌悪感を覚えるとともに、不信感を募らせた。そこで、ここまでの顛末を記事(2)としてビジネスジャーナルに寄稿した。
非常識な朝日記者
ビジネスジャーナルに原稿(2)を寄稿した頃、RONZAからは「後任の担当者」を名乗る人物からの接触があった。その最初のメールには、これまでの経緯はまるで知らなかったかのごとく、「つきましては早速ですが、次の原稿をいつごろ頂戴できますか、おおまかな目処などをお教えいただけませんでしょうか」と書いてあった。当方としては、RONZAの編集部に大きな不信感を持ったまま次の原稿などを書くことはできない。