STAP細胞の最新ニュース記事 まとめ

(18件)

STAP細胞とは刺激惹起性多能性獲得細胞(しげきじゃっきせいたのうせいかくとくさいぼう)を指し、動物の分化した細胞に弱酸性溶液に浸すなどの外的刺激を与えて再び分化する能力を獲得させるとした細胞である。この細胞がもたらす現象を刺激惹起性多能性獲得(英: Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)と言い、英語からSTAP細胞と呼ばれる。

2014年1月に小保方晴子(理化学研究所)と笹井芳樹(理化学研究所)らが、チャールズ・バカンティ(ハーバード・メディカルスクール)や若山照彦(山梨大学)と共同で発見したとして、論文2本を学術雑誌ネイチャーに発表。発表直後には、生物学の常識をくつがえす大発見とされ、小保方が若い女性研究者であることもあって、世間から大いに注目された。

しかし、論文発表直後から様々な疑義や不正が指摘され、著者らはネイチャーの2本の論文を撤回。その後も検証実験を続けていた理化学研究所は、同年12月に「STAP現象の確認に至らなかった」と報告し、実験打ち切りを発表。同25日に「研究論文に関する調査委員会」によって提出された調査報告書は、STAP細胞・STAP幹細胞・FI幹細胞とされるサンプルはすべてES細胞の混入によって説明できるとし、STAP論文は「ほぼ全て否定された」と結論づけられている。