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そしてその返答には、「WEBRONZAへの湯之上さまのご寄稿は、(7月13日の)前回の原稿をもって最終回とさせていただきたいと考えます」と書かれていた。書き方が曖昧だったので、「それは、もう書くのはやめてもらいたいということですか」と返事を出した。その回答は、「はい、その通りです」というたった1行のメールだった。こうして私は、6年間続けてきたRONZAの専属ライターをクビになった。
朝日の本性とは
7月13日に原稿(1)を出してから今日に至るまでをこのように振り返ってみると、朝日新聞の本性が浮かび上がってくる。
まず、一度結論づけた記事については、その後それを覆す(かもしれない)出来事が起きようとも、朝日社内でそれを封じ込める力学が働くということである。過去に朝日が従軍慰安婦問題や東京電力福島第一原子力発電所事故に関して大誤報をしておきながら、長期間にわたってそれを訂正しなかったのも、このような力学によるものであると考えられる。今回のSTAP記事についても、その傾向が窺えた。
次に、朝日に逆らうものは、それを抹殺しようとすることである。今回私はSTAP記事に関するRONZA編集部の報道姿勢はおかしいのではないかと異議を唱えた。それに対して、RONZA編集部はわざわざ外部から粥川氏をライターに起用して、湯之上の異議を封じ込めようとした。そして、その編集部の態度に不信感を覚えることを表明した結果、RONZAの専属ライターをクビになった。朝日新聞に逆らうものは抹殺する良い例であろう。私のほかにも、朝日に楯突いた結果、追放された者がいるのではないか。
朝日は度重なる大誤報でその信頼が失墜している。また、新聞販売店に対する「押し紙」で公正取引委員会に注意されたことが問題視されている。「押し紙」とは、新聞社が販売店に余分な新聞を押し付けて買い取らせることを指す。
朝日は、常識からかけ離れた異常な態度を変えない限り、廃れていくだろう。私は今後、朝日の凋落の様子をつぶさに観察し、当サイトなどに記事として公開していく所存である。
(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)
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