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例えば、年俸では45万元以上は20ポイントだが、5万元未満はゼロポイントとなる。年齢では26歳以上45歳未満が15ポイントなのに対して、60歳以上はゼロポイントだ。このように、明らかに差別的ともいえる基準により、中国で働ける外国人を選別しようという考えだ。つまり、Aランクは中国にとって役に立つ人材、Bランクは中国当局がコントロールをする人材、Cランクは中国で働いてほしくない人材、ということだろうか。
政府系中国ウオッチャーはこう分析する。
「中国側にとって、Cランクを厳しく制限しようという政策の裏側には、中国人労働者の雇用を守り、促進したいという意図がある。中国人でもできる労働であれば、それに外国人が就業するのではなく、中国人を優先的に就業させたいという思惑が見え隠れする」
実際に、中国に工場や事業所を持つ日本企業の間では、すでにこの制度に対する対応をどのようにすればよいのか、という問題が提起されている。ある大手企業の国際事業担当者は言う。
「日本企業の従業員が中国に派遣される場合には、ほぼBランクに相当するだろう。ただ、実際にこの制度が本格的に始動した場合には、制度の運用次第ではいかようにもなるため、どのような影響が出てくるのかは未知数だ」
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)
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