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オンワード、売上減地獄突入の兆候…大量閉店と資産切り売り、リストラで多額損失

文=編集部
オンワード、売上減地獄突入の兆候…大量閉店と資産切り売り、リストラで多額損失の画像1「Thinkstock」より

 アパレルメーカーは生き残りをかけて、さまざまな取り組みを行っている。百貨店を主な販路とするオンワードホールディングスは化粧品に参入した。

 1月、自然派化粧品を扱うベンチャー企業のKOKOBUY(ココバイ)、製造を担当する米国法人、この2社の株式をそれぞれ80%取得した。

 ココバイは2009年の設立。天然由来の成分を使う自然派化粧品や整髪料などを米国で製造し、productのブランドで、国内約1万店の美容室に販売している。

 オンワードは、はじめは会員組織「オンワードメンバーズ」や自社の電子商取引(EC)サイト「オンワード・クローゼット」で販売。その後、百貨店や専門店などへと販路を拡大し、アジアを中心としたグローバル展開を計画している。5年以内に小売ベースで100億円の売り上げを目指す。

 敏感肌の女性の増加や安全・安心志向の高まりから、自然派・オーガニック化粧品の需要は着実に拡大している。

 矢野経済研究所の「自然派・オーガニック化粧品市場に関する調査」によると、15年度の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は前年度比6%増の1175億円で、16年度は同4.6%増の1229億円、17年度は同4.2%増の1281億円になると予測している。

 自然派・オーガニック化粧品は通販主体の化粧品メーカーの目玉商品となっている感がある。ディーエイチシー(DHC)、ファンケル、ポーラ・オルビスホールディングス傘下のオルビス、シーズ・ホールディングス(旧ドクターシーラボ)、ハーバー研究所などが主なメーカーだ。

 アパレル業界からは、レディスアパレル大手のTSIホールディングスが昨年5月、イスラエルの化粧品ブランド「ラリン」の日本事業を買収した。ラリンは、イスラエルの死海のミネラルやシードオイルを使用したオーガニック・自然派化粧品ブランドとして1999年に誕生。ボディーケア、フェィスケア、バス&ソープなどを扱う。日本には11年に上陸し、表参道の路面店、ルミネエスト新宿など全国で20店舗を持ち、15年6月期の売上高は10億円。TSIは5年で50店舗、30億円の年商を目指す。

 TSIはラリン買収を機に、化粧品事業に本腰を入れる。ほかの海外ブランドも買収して、5年後には化粧品事業の売上高を100億円にする計画だ。

 新規参入が相継ぐ化粧品の主戦場はネット通販だ。資生堂や仏ロレアルなどの有力メーカーの商品がインターネットで買えるようになり、競争は一段と激しくなった。オンワードは、どうやって知名度を上げるのか。化粧品事業の前途は厳しいものがある。

BusinessJournal編集部

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