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現役マネージャーが語る、芸能ニュース“裏のウラ”第41回

ソニーの覇権と「処遇の違い」…優里とハロプロアイドル高木紗友希“恋愛ゴシップ”の背景

文=芸能吉之助/芸能マネージャー

geinou

 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 定期的に報じられるアイドルの熱愛スキャンダルですが、最近もいろんなアイドルが“文春砲”のターゲットになっていましたね。

 3月23日配信の「文春オンライン」の記事では、NMB48の横野すみれさんが、京都のホテルで関ジャニ∞の横山裕さんと密会した数日後、横山さんの後輩にあたる関西ジャニーズJr.のユニット「Aぇ!group」の福本大晴くんとも大阪のホテルで密会していたと報じられました。

 直後の3月26日、またもや「文春オンライン」で、乃木坂46の金川紗耶さんとジャニーズJr.の林蓮音くんのデートが報じられ、さらに4月14日配信の「文春オンライン」の記事では、AKB48の鈴木優香さんが、40代後半の男性プロデューサーと半同棲状態にあった上、別の男性とも池袋のラブホテルに宿泊していたとスクープ。

 48グループメンバーの熱愛報道が頻発していたわけですが、結果として乃木坂46の金川さんはブログで謝罪、AKB48の鈴木さんは一時活動休止を発表、そしてしばらくスルーを貫いていたかに見えたNMB48の横野さんは、「活動辞退」を発表するという事態に追い込まれました。

 アイドルの熱愛スキャンダルでも、その後の処遇がまったく違うことから、ファンの間では「不公平だ」との指摘も出ていたようです。確かにそう言いたくなる気持ちもわかるのですが、相手やタレント本人のポジション、そしてもちろん自身の考えなどによって、熱愛発覚後の行く末はだいぶ変わってくるのが芸能界の暗黙のルール。まあそれは、一般社会でも同じですよね。

 というわけで今回は、そんなアイドルたちの熱愛スキャンダルについて、マネージャー目線で解説していきたいと思います!

ハロプロアイドル高木紗友希の脱退と、人気アーティスト優里との「処遇の違い」の背景にあるソニーの力

 これもまた「文春オンライン」による報道だったのですが、昨年10月に配信リリースした「ドライフラワー」でブレイクしたアーティスト・優里くんが、ハロー!プロジェクト所属のアイドルグループ「Juice=Juice」の高木紗友希さんと交際中で、しかも半同棲状態だと伝える記事が2月11日に配信されましたよね。熱愛報道の翌日、高木さんはグループおよびハロー!プロジェクトからの脱退を発表し、3月31日には所属していた大手芸能プロ、アップフロントプロモーションとの専属マネジメント契約まで終了。その後、4月4日にはツイッターとインスタグラムを開設しており、ソロアーティストとしての再起を図っているようです。

 一方の優里くんはといえば、報道翌日に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に何事もなかったかのように出演。SNSなどで報道に触れることもなく、スルーを決め込んだ形です。

 グループを脱退した高木さんとの差にハロプロファンは激怒していましたが、その後「文春オンライン」による続報で、優里くんが高木さん以外の複数の女性とも同時進行で交際していたことが発覚。うちひとりの女性は優里くんを売れない時代から“サポート”しており、優里君に対して洋服代や食事代などで総額500万円以上を使ったと怒りの告発をしています。

 イマドキの男子っぽい柔らかさが感じられる優男風のルックスと甘い歌声とで、女性ファン急増中だった優里くんですが、ブレイク直後の大切な時期に女癖の悪さが明るみになったのは痛手でしょう。やはり恋愛ソングを歌っているイケメンミュージシャンなわけで、女性ファンあっての存在でしょうからね。

 コロナ禍でライブなどができず、そうした女性ファンと生で顔を合わせる機会がなかったことからなんとか熱愛報道に対してスルーを貫くことができましたが、そうでなければもっと大変だったかも。いかにも女性ファンがドン引きするようなスキャンダルですからね。いや、優里くんのような優しそうな見た目なのに実は女にだらしない……というタイプがなんだかんだでモテるのかな?(笑) 素人時代から生活の面倒を見てくれる女性は複数いたようですし、女性の懐に入ってうまく転がす、天性の才能を持っているのかもしれません……。

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「ドライフラワー」でブレイクしたアーティスト・優里。熱愛報道のお相手であるハロプロの高木紗友希は脱退に至ったにも関わらず、優里は熱愛報道翌日に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に何事もなかったかのように出演。高木との処遇の違いにハロプロファンは激怒していたという。(画像は優里公式Twitterより)
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アーティストの“一発撮り”歌唱動画が人気のYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」も、“ソニー絡みの案件”だとか。優里が“おとがめなし”、ノーダメージでいられたのは、彼が所属してる音楽レーベルがイケイケのソニーだから? (画像は同YouTubeチャンネルトップページより)

優里くんの“シンデレラストーリー”と、MY FIRST STORY・Hiroの“近さ”

 とはいえ優里くんが今回の件で“おとがめなし”、ノーダメージでいられたのは、本人の資質というよりも、彼が所属してる音楽レーベルがソニーだから、ということのほうが要因としては大きいでしょうね。

 優里くんが所属する「アリオラジャパン」は、ソニー・ミュージック(レコード会社としてはソニー・ミュージックレーベルズ」内のいちレーベル。エイベックス、ユニバーサル ミュージック、ワーナーミュージック、キングレコード……等々メジャーレコード会社はいくつかありますが、ちょっと今は、ソニー系列がノリにノッているというか、完全に図抜けちゃっている状態なんですよね。

 例えば昨年の『NHK紅白歌合戦』に初出場した10組のうち、櫻坂46、JUJU、NiziU、milet、SixTONESという半分がソニー系列のレーベルに所属しており、他のレーベルを圧倒。芸能マスコミはジャニーズのグループが何組出たか……という「ジャニーズ枠」のほうなんかに注目しがちですが、業界人は「いやー、ソニー強いねー」と噂し合ったものでした。実際ほかにもソニーが現在デビューに向けて仕込んでいる新人アーティストなんかも、売れそうな気配がムンムンだと業界内で話題です。

 ソニーが調子がいいのは音楽業界に限った話ではありません。4月末に報道されましたが、ソニーグループの2021年3月期の連結決算が、売り上げで9兆円近く、純利益で1兆円超えして話題になっていましたね(正確には売り上げで8兆9993億円、純利益は1兆1717億円)。コロナ禍での“巣ごもり需要”も背景にあるそうで、そういえばプレステ5もいまだに品薄状態ですしね……。

 ソニーの音楽事業で調子がいいのは、こうしたグループ全体の豊富な資金力とシナジー効果がもたらす莫大な宣伝費等によるところも大きいと思います。

 だって、さっき話した優里くんの“シンデレラストーリー”としてよく知られているエピソード――2019年に渋谷で路上ライブをしていたら、人気バンドMY FIRST STORYのボーカルのHiroくん(森進一・森昌子元夫妻の三男にして、ONE OK ROCKのボーカルTakaくんの弟)が飛び入り参加したというもの――なんて、ちょっとできすぎていますよね。だってMY FIRST STORYって、のちに優里くんが所属することになるアリオラジャパンの所属ですよ……。

YOASOBIやLiSAも出演の「THE FIRST TAKE」は、イケイケの“ソニー案件”

 そういえば、YOASOBIやLiSAさんなんかも登場する、アーティストの“一発撮り”歌唱動画が人気のYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」も、“ソニー絡みの案件”だというのは業界内では知られた話です。なんてったって、「THE FIRST TAKE」って言葉はソニー・ミュージックレーベルズが2020年に商標登録していて、動画内ではソニー製のヘッドフォンが使われていることがほとんどですからね。

 紅白出演も果たしたYOASOBIや「香水」の瑛人くん、そしてくだんの優里くんなど、TikTokなどネット発でバズったアーティストがブレイクする例も増えているなか、彼ら彼女らをこうしたTHE FIRST TAKEなどの人気YouTubeチャンネルに出演させプロモーションの場として活用することもできるのは、まさに、ソニーならではの“総合力”の強みでもありますよね。

 まあというわけで、そんなソニー所属の優里くんですから、スキャンダル翌日に堂々と『ミュージックステーション』に出演していたというのも当然といえば当然のこと。というか、「文春オンライン」としては、優里くんの『ミュージックステーション』出演があったからこそ、その前日にこの恋愛スキャンダルをぶつけてきたのでしょうが、ソニーが気合を入れてプッシュしているアーティストの“ハレの舞台”を、そんなゴシップごときでつぶせるわけないっしょ、という話なわけですね。犯罪とか不倫だったらまだしも、まあ独身の彼がアイドルと同棲していて、それに加えて女遊びも激しかった……という、まあそれだけといえばそれだけのことですからね。

 今後のアーティスト人生を考えて、多少イメージを変えていく必要はあっても、熱愛報道で干された……なんてことにはならないでしょう。

(構成=田口るい)

芸能吉之助/芸能マネージャー

芸能吉之助/芸能マネージャー

弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の現役芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。

Twitter:@gei_kichinosuke

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