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話題の「串カツ田中」1480円食べ放題がミラクルなコスパだった!だが胃袋が…

文=後藤拓也/A4studio
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 居酒屋業態でありながらほぼ全店禁煙化を推し進めるなど、昨今たびたび話題をふりまいている居酒屋チェーン「串カツ田中」が、食べ放題コースを新設したという。

 対象81店舗に8月16日から導入されたのは次の2コース。串カツのみが食べ放題となり、大人1480円(税抜、以下同)、小学生以下740円、6歳以下380円、3歳以下無料の「串カツ食べ放題コース」。串カツ以外の一品料理も食べ放題となり、大人2180円、小学生以下1090円、6歳以下480円、3歳以下無料の「ほぼ全品食べ放題コース」。

 平日18時までの入店客限定、120分制(90分ラストオーダー)、1日30名限定、前日までに要予約といった条件付きだが、かなりコストパフォーマンスが高いように思える。

 そこで今回は20代男性の筆者が、「串カツ食べ放題コース」を体験。スーパーで食材を購入し自宅で串カツをつくった場合を仮定し、どちらがリーズナブルかを検証してみよう。

最初は定番の「串カツ4種盛り」からスタート

 今回検証をする店舗は、下北沢駅(東京都世田谷区)から徒歩5分ほどの場所、小劇場の点在する街中にある下北沢店だ。予約していた17時30分、店舗のある2階へあがり中へ入る。まだ夕食には早い時間帯だからか、店内には他のお客さんはおらず、入店後30分ほどは、貸し切り状態だった。

 テーブル席に座ると、お通しである山盛りのキャベツと、串カツ田中自慢のソースが置かれ、そのまま「二度付け禁止」といった禁則事項の説明を受ける。

 数分後、「串カツ4種盛り」が到着。内訳は、同店のメニューで特に人気が高い「串カツ牛」「串カツ豚」「玉ネギ」「レンコン」がそれぞれ1本ずつというもの。「串カツ食べ放題コース」を注文すると、最初にこれが提供される仕組みで、その後は自由に注文することができるようだ。

「串カツ4種盛り」をすぐに完食。4種とも美味だったが、「串カツ牛」については特筆しておきたい。衣のサクサク感とともに牛の味がしっかりと伝わり、さらにソースとの相性も抜群で、非常においしいと感じたのだ。当初筆者は“全種類食べる”という目標で来店していたため、同じ品を注文しないようにと考えていたが、思わず次の注文でも「串カツ牛」を頼んでしまったほどだった。

 串カツは定番から変わり種まで揃っており、全34種。食べ放題コースでは1オーダーにつき5本までしか注文できないので、野菜と肉、定番とその他の組み合わせを考えながら頼むのも、楽しみ方のひとつとなる。

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平均的食事量の20代男性ライターが計20本完食

「串カツ4種盛り」の後、「串カツ牛」を含む5本を注文したが、飽きを感じたのはその5本目(計9本目)を食べているときだった。基本的にはどれも変わらぬサクサク感とソースの味なので、一品料理などを頼まなかった筆者は、飽きてしまったのである。

 ただ、辛味のある「紅しょうが」や、タルタルソースをつけて食べる「かき」などの味が変わる串を挟むと、また食欲を取り戻すことができた。連続して同じような味ばかりを食べるのがきつそうだと感じる方なら、先を見越してそういった串も頼んでおくといいだろう。

 また、脂っこさを忘れるためにも合間につまんでいたキャベツと、これでもかと大きくカットされた野菜の串カツも胃にたまる感覚は充分で、開始1時間後にはすでに満腹に近い状態。その時点で食べ終えていたのは、キャベツ+串14本である。

“全種類食べる”という目標はもう達成できないだろうと判断し、すでに一度食べて気に入っていた「串カツ牛」「白ネギ」「チーズ」の3種を再注文。その3種を食べ終え、最後のシメとして、まだ食べていなかった「つくね」「ぎんなん」「バナナ」(チョコレートソースをかける)を注文。

 計20本、きっちり食べ終えた。

スーパーより割高だが通常価格と比べ1200円以上お得

 脂っこい串カツのみを食べ続けるのは胃袋的に少々ハードではあったが、いよいよ肝心のコストパフォーマンスはどうだったのかを検証したい。

 先述したように、スーパーで食材を買い、自宅でつくると仮定した場合と比較していこう。今回の検証では、まず「串カツ田中」で提供される各種の1串ごとの重さ(串自体の重量は除く)を、店内にて独自に計測。退店後、世田谷区のスーパーを数店めぐり、各食材のグラム数当たりの価格などをリサーチした。

 筆者が食べた20本のそれぞれのグラム数から換算し、実際に食べた食材分をスーパーで購入した場合の金額を割り出してみると、食材費の合計金額は税込1084円。食べ放題コースは税込1598円のため、500円以上の差額があることになる。

 しかし、1084円という数字はあくまで食材費のみで、油や衣の価格、作る手間といったことは含まれていないため、それらを考慮にいれれば、相当リーズナブルなコースだと感じた。特に「かき」は、スーパーでの食材費から換算すると1串168円になる計算のため、コスパ重視のかたはぜひ注文していただきたい。

 ちなみに今回の20本を食べ放題ではなく、「串カツ田中」で通常オーダーした場合の金額に換算をすると、税込2851円。1200円以上お得だったことになる。

 串1本は二口や三口で食べられてしまうため、今回の検証のようにひとりで行くとなると、早いペースで食べてしまいがちだ。ラストオーダーの前に満腹となり、注文をストップしていたのがその証拠だろう。制限時間は120分と充分余裕はあるので、友人などと連れ立って、お酒なども一緒に楽しみながら、一串一串ゆっくりと味わうのがいいのではないだろうか。
(文=後藤拓也/A4studio)

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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