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大阪王将「ナメクジ侵入」「猫飼育」を認める 告発者はライブ配信でさらなる追求

文=佐藤勇馬
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大阪王将「ナメクジ告発」調査結果発表もYouTubeやSNSでの告発続くの画像1
YouTube『ブンカイジャーおとは』より

 大手中華料理チェーン「大阪王将」のフランチャイズ店舗「仙台中田店」の元従業員がSNSやYouTubeで「ナメクジが厨房に大量発生していた」などと店の不衛生な状態を告発した件で、同社は27日に「湿気の多い季節に外部からナメクジの侵入があった」と認める調査結果を発表した。

 同店をめぐっては、元従業員の「おとはP」氏が24日からTwitterやYouTubeで「調理場にナメクジ、ゴキブリ、ウジムシなどが大量発生していた」「ナメクジが入った容器でタマゴをバンバン割って、そのタマゴを半生で提供していた」「店の敷地内で野良猫を飼って、みんな猫を抱いてからそのまま料理を作ったりしていた」「コロナ対策で換気するどころか、換気扇を止めていた」「肉を常温保存していた」などと、ずさんな経営実態を告発していた。

 これらの投稿は大きな話題となり、通報を受けた仙台市保健所が同店を運営するファイブエム商事のスタッフや大阪王将本部の担当者を交えて立ち入り調査を実施。その結果が大阪王将の公式ホームページで発表された。

 発表された文書によると、ナメクジ等は立ち入り調査時は見つからなかったというが、過去の状態については「湿気の多い季節に外部からの侵入があったことが店舗からも報告がございました」として告発内容を一部認めた。

 また、2019年10月から今年6月まで店舗の敷地内で猫を飼っていたことも判明。店では本部の指示で外部機関による年に一度の衛生検査が実施されていたが、検査当日は猫を別の場所に移していたので本部は動物飼育の事実を把握できていなかったという。

 ほかにも「害虫の侵入を防ぐために出入り口の扉に網戸を設置すること」「食品衛生責任者について、早急に変更届を出すこと」「食材、調理器具、食器類は棚で適切な状態で保管すること」など、保健所から12項目の指摘を受けている。

 一部実施済みの物を含めて、同社は保健所の指導を基に状況を改善し、その内容をまとめた報告書を提出する予定だとしている。

おとはP氏は「意味がない」とバッサリ

 この発表を受けて、告発者の「おとはP」氏は同日夜にYouTubeでライブ配信を実施。文書について「ほとんど意味がない」と断じた上で、「今後の対応っていう以前に、今までやっていたことはいいのかって話になる」と指摘した。

 具体例として「ナメクジのついた状態の缶でタマゴを割って、ナメクジの寄生虫とかも混入したタマゴでふつうに料理を作っていた」「ご飯茶碗を洗浄機にちゃんとかけてなくて、カピカピになったご飯が付着した状態で上からご飯を盛って提供し、お客さんから『ご飯が固まってるんだけど』とクレームが入った」といった過去の事例をあげ、「そういう今までのことって、これから改善すればOKって話なんですかね?」と疑問を呈している。

 また、視聴者からは店で飼われていた猫の安否を気遣う声も寄せられた。

 「おとはP」氏によると、店で子猫が生まれた時にマネージャーから「これ以上増えると面倒だから処分してよ」「揚げ場で揚げれば?」「ランチで使えば?」などと、かなり悪趣味な言葉を吐かれたという。猫を可愛がっていた従業員の女性が不憫に思い、友人に猫を引き渡したとのことで、どうやら無事に保護されているようだ。

 どうやら、今回の調査結果の発表で事態がすべて収拾するとは思えない状態。また、同じくファイブエム商事が運営する「大阪王将 西多賀ベガロポリス店」についても問題が指摘されている。まだまだこれからも騒動は尾を引きそうだ。

※注「大阪王将」と「餃子の王将」の運営元はまったく別の会社です。

佐藤勇馬/フリーライター

佐藤勇馬/フリーライター

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

Twitter:@rollingcradle

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