東京電力など電力大手10社が27日発表した10月使用分(11月請求分)の電気料金は、全社で前月より値上がりする。政府が「酷暑対策」として支給している補助金の縮小が影響し、標準家庭で324~403円高くなる。
東電管内は使用量が月260キロワット時の標準家庭の場合、前月比396円上がって8260円となる。上げ幅は中部電力の403円が最大で、関西電力と東北電力も380円超上がる。都市ガスは、東京ガスなど大手4社がいずれも2カ月連続で値上がりし、185~243円高くなる。
10月の補助金は電気が1キロワット時当たり4円から2.5円、都市ガスは1立方メートル当たり17.5円から10円にそれぞれ縮小し、終了する予定。このため、11月はさらに値上がりが見込まれる。
◇10月の電気・ガス標準家庭料金
【電力】 月額料金 前月比
北海道 8,978 324
東 北 8,186 384
東 京 8,260 396
中 部 8,031 403
北 陸 7,172 334
関 西 7,014 390
中 国 7,845 374
四 国 7,945 374
九 州 6,931 375
沖 縄 9,016 367
【ガス】
東 京 5,674 241
大 阪 6,226 243
東 邦 6,502 235
西 部 6,440 185
(注)単位円。月間使用量は、北海道電と北陸電は230、九州電は250、その他は260(いずれもキロワット時)。東京ガスと大阪ガスは30、東邦ガスは29、西部ガスは23(いずれも立方メートル)
(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/09/27-19:33)