飲食店検索サイト「ぐるなび」を運営するぐるなびが、ユニークな情報サイトを8月に開設し、話題を呼んでいる。
現役秘書のためのサポートサイト「こちら秘書室」に登録している約3万人の秘書会員ネットワークを活用し、現役の秘書が「これはいい」と目利きをした質の高い手土産を紹介する情報サイト「こちら秘書室公認 接待の手土産」である。
ビジネスの世界では季節の挨拶に手土産を持参することが商慣習となっており、ビジネスパーソンは何を手土産にするかで頭を悩ますことも多い。高すぎず、安すぎず、そして相手が喜びそうな手土産は、なかなか思いつかない。失敗しない手土産選びが重要だ。
秘書は日々の業務の中で、上司が接待時に持参する手土産を日常的に手配しており、失敗しない手土産選びのノウハウを蓄積している。
そこで上場企業の役員秘書50人に対して試食会やアンケート調査を実施して土産品を選んだ。接待だけでなく歳暮や中元、人事異動の挨拶などにも利用できるよう、季節ごとに一部の商品を入れ替える。当初40品目を掲載してスタートしたが、2014年度中に100品目にまで増やす予定だという。和菓子、洋菓子、お惣菜・調味料、お飲み物、専門店の味、地方の名産品、接待店のお土産の7つに分類している。
手土産を用意する機会が多い秘書だけのことはあり、お勧めする理由は説得力に富んでいる。
●秘書ご推奨の手土産3品
例えば、手土産の定番の和菓子でお勧めされている、菓匠・菊屋の「利休ふやき」(15枚入り、税込2646円<金額表記は以下同>)は、安土桃山時代の茶人・千利休が残した文献を基につくられたお菓子だ。一子相伝の技術を守り抜き、暖簾分けや支店展開は一切行っていないので、本店でしか買うことができない貴重な一品だ。
これをお勧めする秘書は、次のようなコメントをしている。
「舌の肥えた方も納得の味わい。カリッとした軽い歯ざわりの麩は香りが良く、麩の周りを包む砂糖は上品な甘さ。男女を問わず、好かれる味と食感だと思います」(東京都 IT関連 秘書歴6年)
さらに、高齢者、中年層、和菓子通向き、小分け包装、日持ちが良い点をおすすめポイントに挙げている。