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すかいらーくは日本会計基準を採用していた時、のれん代を毎期75億円償却してきた。償却額は販売費及び一般管理費に計上され、営業減益の原因となった。一方、国際財務報告基準(IFRS)ではのれんの償却は不要なため、IFRSを採用したほうが見かけの営業利益は大きくなり、その分、純利益も膨らむ。そのため同社は13年12月期連結決算からIFRSを採用し、同期118億円の当期純利益を計上した。日本会計基準を採用していたら、のれん代を75億円償却する必要があるため、純利益は43億円に激減する。
しかしIFRSにはこのようなメリットがある一方、減損リスクもある。IFRSでは毎年のれん代の減損テストを実施しなければならず、買収した会社の業績が悪化すれば買収額の回収が危うくなるので、資産の減損処理をしなければならない。レストランチェーンが営業不振になりのれん代が減損したら、一気に債務超過に陥る。
1463億円ののれん代は、あまりにも巨額。これが、新生すかいらーくが抱える時限爆弾として、株価上昇の重石となっている。
(文=編集部)
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