消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
このようなデザインの強化を進めると同時に、エンジンやトランスミッション、そしてサスペンションの改良を進めた。2000年代中盤から後半にかけて、筆者はさまざまな機会にヒュンダイの車両を試乗したが、数カ月単位で品質が向上していることがはっきりとわかるほどだった。こうした北米での流れが、ロシア、インド、中国、ブラジルなどの新興国にも広がり、各地での現地生産の強化とも連携して、コスト低減と品質向上のバランスがうまくとれるようになった。
そうした流れの中、現在はデザインを含めた商品戦略として第二段階にある。換言すれば、デザインが刷新された第一段階と比べて安定期であり、ユーザーに対して商品を強くアピールする刺激が少なくなっている。
ヒュンダイとしては、第一段階のホップ、第二段階のステップ、そしてこれから先の第三ステップでさらに大きくジャンプするために、ブランドをしっかりと根付かせることに重きを置くのは当然だといえる。
日系メーカーにとっては、大の苦手分野であるブランド戦略。ヒュンダイの今後の動向を、日系メーカーは注視するべきではないか。
(文=桃田健史/ジャーナリスト)
Business news pick up
RANKING
5:30更新関連記事
2024.11.22 06:00
2024.11.21 18:05
2024.11.21 18:00
2024.11.20 22:21