うがった見方①整備新幹線
2兆円の公費を投入する整備新幹線の着工を、消費税増税法案衆院可決後に決める。こういう歳出増要因の議論をさけて、まず増税を決める。整備新幹線の是非は別にして、税を負担する国民を愚弄する手法ではないか。
携帯3社がプラチナバンド獲得、次世代高速通信サービス本格化へ – ロイター(6月27日)
うがった見方②プラチナバンド
総務省は6月27日、700メガヘルツ帯の電波の割り当てを決めた。これは、電波行政だけでなく、財政問題でもある。周波数オークションを行えば、相当の金額が政府に入る。このオークションを回避しての「割り当て」を、消費税法案衆院通過直後に発表。このタイミングに、不信感をいだくのは僕だけか。
文楽界の特権意識が、観客が集まらないことにつながっている – BLOGOS(6月27日)
文楽も大フィルも、本質は観客を集めてなんぼの仕事
閑話休題。橋下さん、いいなあ! 文化への公的助成のあり方を全面的に見直していく、と。文化助成はもちろん大事。でも、「アンコールについて、超過勤務になるからと断った大フィル」じゃあねえ……。●松原聡(まつばら・さとる)
1954年生まれ。筑波大学大学院修了。96年より東洋大学教授。経済政策とりわけ民営化、規制緩和が専門。郵政改革(小泉内閣・郵政懇談会委員)、特殊法人改革(総務庁特殊法人等情報公開委員会参与、厚生労働省独立行政法人等整理合理化委員会委員)、通信放送改革(小泉内閣通信放送懇談会座長)などで政府委員を務める。現在、日本公共政策学会会長、国際公共経済学会事務局長、学会連携・震災対応プロジェクト代表呼びかけ人、(株)シンシア取締役。NPO法人マニフェスト評価機構理事長。チームポリシーウォッチメンバー。著書に「人口減少時代の政策科学」(岩波書店)、「民営化と規制緩和」(日本評論社)など。<URL:http://satorum.net/>