沢尻エリカ主演の連続テレビドラマ『母になる』(日本テレビ系)の第1話が12日に放送され、平均視聴率は10.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。公式サイトによれば、主人公の柏崎結衣(沢尻)を含む3人の女性が、それぞれの立場で「母になる」までを描くドラマ。結衣の息子・広は3歳のときに誘拐されて以来ずっと行方不明だったが、9年の月日を経て突然彼女の前に姿を現す。初回では、結衣と陽一(藤木直人)の出会いから、13歳になった広(道枝駿佑)と結衣の再会までが丹念に描かれた。
まず視聴者の注目を集めたのは、沢尻の美貌。「別に……」事件の頃の彼女はいかにも生意気そうだったが、近年は顔つきもすっかり穏やかになり、半ば揶揄を込めて「エリカ様」と呼ばれていた頃の面影はほとんどない。バラエティー番組で「別に……」事件がネタにされてもニコニコ笑って返しているくらいだし、本人も若気の至りだったと思っているのだろう。それはいいとして、高飛車でない沢尻は本当に美しい。Twitterにも「ドラマが始まってしばらくは沢尻エリカがめっちゃきれいだなーとしか思えなかった」「沢尻エリカが美しすぎてたまらなかった」などの感想が書き込まれた。ケチをつけるとしたら、「あんなきれいなラーメン屋の店員はいない」くらいである。
彼女の演技に魅了される人も多く、特に自分のせいで息子がいなくなってしまったのではないかと大粒の涙を流しながら泣き崩れる場面を受けて「胸が締め付けられた」「自分も涙が止まらなかった」「悲しくて苦しくなった」「あんなに泣く女優さんを見たことがない」など、迫真の演技を称える感想がインターネットにあふれた。沢尻自身は公式サイトや各種媒体のインタビューなどで「母親になったことがないので役に不安があった」と打ち明けていたが、ふたを開けてみれば同世代の女優のなかでもずば抜けた役作りの才能を見せつけたといえよう。こんなすごい女優が芸能界を追われなくて良かったと、あらためて思う。
10.6%という視聴率は「沢尻エリカだから見ない」という人が少なくなかったことを表しているのかもしれないが、なんとかこのドラマを再び世間に女優・沢尻エリカを認めさせる足がかりにしてもらいたい。