綾瀬はるか主演の連続テレビドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)が12月6日に最終回を迎え、平均視聴率14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第5話の自己最高14.5%は越えられなかったものの、10話すべて2ケタ台を連発する好成績を収めた。が、視聴者からすると物語の結末は最悪だった。
元“特殊工作員”の専業主婦・伊佐山菜美(綾瀬)が、持ち前の正義感から主婦仲間たちの“トラブル”を解決していく同ドラマ。仲良しの主婦・大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)はもちろん、夫・勇輝(西島秀俊)にも“過去”を秘密にしてきた菜美だったが、物語が進むにつれて夫に対して不信感を抱くようになっていた。
最終回ではついに、夫が公安の人間だったことが発覚。勇輝は、菜美を監視するために近付くも本気で愛してしまったと打ち明け、これからは「普通の主婦」として一緒にドイツで暮らそうと提案。しかし、菜美は公安の監視がつきまとう人生を受け入れられずにいた。
そんななか、優里は“主婦買春”を強要する男・横溝健(玉山鉄二)に抵抗したことで、見せしめに暴力を振るわれて入院。事情を知った菜美は、友達のために復讐を決意。すべてを片付けて自宅に戻ると、勇輝が笑顔で出迎えてくれたものの、彼は菜美に向かって銃を構えた。そして画面は暗転し、銃声が鳴る……という場面でドラマは終わってしまった。
同ドラマに関しては先月「映画化」なども報じられたが、この日はそんな告知はなかった。だが、これで終わりというにはあまりにもぼんやりしたラストで、インターネット上には「菜美は撃たれたの? どういうこと?」「こんな中途半端な終わり方するなんて……」「クソエンディングもいいところ!」といったブーイングの嵐が巻き起こった。
もしかすると、結局は何らかのかたちで「続編」があるのかもしれないが、こんなふうに視聴者の反感を買ってしまっては、たとえ“炎上商法”だとしても失敗である。すでに、「映画化しても絶対に見に行くもんか」という声も出ているし、今まで評判が良いドラマだっただけに残念でならない。