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『下町ロケット』視聴率爆増の要因は古坂大魔王の怪演? スゴイ演技にネット騒然  

文=絢友ヨシカ/ライター
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 阿部寛が主演を務める連続テレビドラマ『下町ロケット』(TBS系)の第3話が10月28日に放送され、平均視聴率は前回から2.3ポイント上昇して自己最高の14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。

 今回は、帝国重工の審査部信用管理室の安本年男という重要な役どころで、お笑い芸人の古坂大魔王が出演。2016年には「PPAP」(ペンパイナッポーアッポーペン)で世界中を席巻したピコ太郎のプロデューサーでもある古坂の出演というだけあって、大きな反響が集まっていた。

 ギアコーストの買収話を内密に進めていた佃製作所だったが、どこからか情報が洩れて買収話が帝国重工に伝わってしまう。すると、帝国重工は、佃製作所が新型ロケット事業にも関わっていることから、「勝手に15億の損害賠償を抱えている会社の買収は困る」と言い、それでも買収話を進めるのであれば帝国重工の社内ルールに沿って、「信用調査」を受けろと言ってきた。

 大慌てで準備を整える佃製作所だったが、佃製作所の経理部長・殿村直弘(立川談春)が、信用調査の当日に父親・正弘(山本學)が倒れてしまい会社に来られなくなってしまった。そこに、帝国重工の安本が登場。信用調査に行くことが決まったときには、佃製作所社長の佃航平(阿部)の娘で、帝国重工で働いている利菜(土屋太鳳)のところにわざわざ嫌味を言いに来るような人物だ。

 信用調査のために必要な資料のリストから、わざと「買収後の長期事業計画」を抜いたものを佃製作所に渡しており、もとから信用調査を通すつもりもなかった様子。当然、反論する社長たちだったが「資料もないんじゃ話にならない」と聞く耳をもたず。最終的には元帝国重工の社員だったギアゴーストの社長・伊丹大(尾上菊之助)と副社長・島津裕(イモトアヤコ)の2人を「帝国重工の恥」呼ばわり。

 だが、安本が「『バルブシステムの供給あり』として報告するのは決定事項」と断言して、引き揚げようとしたそのとき、殿村が到着。なんと、急な資料請求の要求にこたえることができるように、考えうるすべての資料を用意していたのだった。そのなかには、もちろん「買収後の長期事業計画」も用意されており、無事にこの場を乗り切ることができた。

 そして無事に信用調査はクリア。嫌味なだけの奴と思われていた安本だったが、実際は技術を目利きできる一流の目を持った人物だとわかったのだった。
 
 すると今回の放送を見た視聴者からは、古坂の演技力を称賛する声が続出。「役にハマりすぎ!」「ウザイ感が半端ない! けど演技がうまい!」「古坂大魔王はまり役だったのか演技がうまかったのか、よかった」「初めて大魔王の名が生きたんじゃないかと思うほどの悪い顔。よかった!」など、インターネット上では大きな反響が集まっている。

 同じ池井戸潤原作の『陸王』(TBS系)に、ヒール役として出演していたお笑い芸人の小藪千豊が出演していたときも「顔を見るだけでムカつく」と絶賛されていたが、「役自体が本人のキャラと被っている」と皮肉めいた意見も多数出ていた。

 それに対して、古坂の場合は純粋に“演技力”と評した声が多かった様子。『陸王』同様に、お笑い芸人が多数出演していたり、歌舞伎俳優を重要な役どころで起用したり、同じ出演者が出ていたりと、何かと被ることが多い池井戸原作のドラマ。「芸人を出演させるな」という声があがることもあるが、これだけ反響があれば今後もお笑い芸人の起用がなくなるということはなさそうだ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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