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ビートたけし
1月6日、満を持して始まった2019年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』。脚本は宮藤官九郎、演出チームは『あまちゃん』を世に放ったNHKが誇る異能集団。主演は中村勘九郎、阿部サダヲという“技あり”のキャスティングだけでなく、脇を固めるのは役所広司、竹野内豊、星野源、小泉今日子、綾瀬はるかなど豪華ラインナップだけあって、オンエア前から話題沸騰なのも当然といった布陣だった。
しかし、フタを開けてみると第1話の平均視聴率は15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大河ドラマ歴代ワースト3位を記録。第2話に至っては12%と、まさかの急落を見せた。前評判の高さから一転、この急落ぶりはいったい何を意味するのか? 某テレビ局の現役プロデューサーは次のように分析する。
「多くのスポーツ紙やネットメディアなどで『第2話で視聴率が急落したのは、第1話で登場人物をたくさん出し、2つの時代を切り替えながら描くという手法がとにかくわかりづらかったから』と評されてましたが、急落の理由はそれだけではなかったと思います。
そもそも大河ドラマは時代物を扱うのが通例ですが、『いだてん』は橋田壽賀子脚本の『いのち』以来、33年ぶりの近現代劇。時代物が好きな固定の大河ファンが第1話を見て面食らうのは想定内だったと思います。それでも視聴者が予想以上に離れてしまったのは、やはり物語の構成が難解すぎたから。セリフのテンポ、主人公である金栗四三が最後まで出てこないという構成、金栗が出てきたかと思えば顔中塗料だらけで歌舞伎の隈取みたいになっているなど、とにかくわかりづらい。日曜8時の視聴者にはハイブローすぎたんだと思います」
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