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フジ『科捜研の男』、キーマン役の千原ジュニアが“ほとんど登場しない”裏事情

文=藤原三星

 18日についに最終回を迎える月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)。人気マンガが原作とあってオンエア前から注目を集めていたが、視聴率自体は10%前後を行ったり来たりと、最近の月9枠としては可もなく不可もなく……といったところ。それよりも、ドラマも佳境に差し掛かったところで、主演を務めている錦戸亮が「関ジャニ∞を脱退か?」との報道で話題となってしまい、違った意味で注目を集めた作品でもあった。そしてもうひとつ、熱心なドラマ愛好家の間で半笑いで語られているのが、「千原ジュニア、黒幕のクセに全然出番がない」問題だ。あるテレビ誌の記者は次のように語る。

「錦戸くん演じる主人公・真野礼二は、幼い頃に一家を惨殺されたという哀しい過去を持つという役柄。そして、どうやらこの惨殺事件の黒幕が、千原ジュニアさん演じる警視庁のエリート刑事部長である壇浩輝なのですが、これが、まったく出番がないんですよ。第1話のラストに一瞬だけ出てきて不敵な笑みをこぼしたかと思えば、しばらく全然出てこない。で、途中でまた一瞬出てきて、不敵な笑みをこぼすも、また出てこない。最終回まで10話ありましたけど、ほんとに4シーンぐらいしか出てないんです。黒幕ならもっと前フリになるようなシーンを毎回入れてあおる必要があると思うのですが、その出番がどう考えても少なすぎる。これ、毎回欠かさず観ている人ほど気持ち悪いと思うんですよね。最終回では出番が相当あるようですが、明らかに脚本のミス。バランスが悪すぎます」

 連続ドラマの初回放送直前になると、番宣という形でさまざまなバラエティ番組に役者陣が出演するのはおなじみの光景だが、今回、そういった番組にも当然のように千原ジュニアは元気いっぱい出演し、笑いを取っていたという。

「当時、本人は『もっと出番がある』と思って番宣にも精力的に出ていたそうです。確かに、こんなに出番が少ないとは誰も思いませんよ。関係者の話ではこれは、『人気芸人のためスケジュールが取れないから出番が少なくなった』ということではなく、『原作マンガのネタをドラマ版では早々に使い切ってしまい、その結果、一話完結の事件ネタが枯渇してしまい、一家惨殺事件のシーンが手薄にならざるを得なかった……』という事情があったようです。そのため台本が遅れに遅れ、あらかじめ押さえられていたジュニアさんのスケジュールは、どんどん白紙になっていったそうです。でもまあ、ジュニアさんからすれば『月9に出たけど出演シーンが驚くほど少なすぎた』というネタにもなりますし、またひとつ『すべらない話』ができたということで、本人は納得するしかないですよね」(前出のテレビ誌記者)

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