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現実は『コード・ブルー』を越えた?ドクターヘリやメディカルジェット、「空」の救命搬送が進化

文=ヘルスプレス編集部
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ドラマ『コード・ブルー』を越えた? ドクターヘリなど「空」の救命搬送が進化!の画像1ドクターヘリをはじめとする救命搬送の多様化(depositphotos.com)

 ドクターヘリの救急搬送に情熱を燃やす医師や看護師たちのチャレンジをスリリングに追う医療ドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ系)。次回も、山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香らの緊張感みなぎる競演・快演が待ち遠しい。

 がん、脳卒中、心臓病などの高度専門医療が受けられない重症患者を都市部の医療機関に搬送する小型ジェット「メディカルジェット」の国内初の運航も7月30日から北海道でスタート。

 ヘリコプターや航空機を活用した「航空救急」は、「ドクターヘリ」と「メディカルジェット」の共生時代に入ったようだ(『コード・ブルーの山下智久もビックリ!「メディカルジェット」が北海道で就航!』

 ドクターヘリ、メディカルジェット、防災ヘリ、自衛隊搬送……。多様化している航空救急の現状を探ってみよう。

航空救急は「ドクターヘリ」と「メディカルジェット」の共生時代に入った

 ドクターヘリは、救急医療用の医療機器を搭載し、同乗した医師と看護師が救急現場から医療機関に搬送するまでの間、患者に救命医療を行う救急医療用ヘリコプターだ。「ヘリコプター救急」「航空救急医療活動」「ヘリコプター救急医療活動」とも呼ぶ(救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法)。

 近年は、一刻も早く医師と看護師が患者に救命処置を施せるように、病院の救命救急センターにドクターヘリを配備し、救急医療体制を整備している都道府県が多い。複数の都道府県が連携し、ドクターヘリ事業を運営している地域もある。

 だが、悪天候の影響(有視界飛行できない)、時間的な制約(夜間飛行できない)、搬送地域の条件(離着陸できない)などのため、必ずしも要請に応えられないのがデメリットだ。

 では、防災ヘリはどうだろうか。特に生命に危機が迫り、緊急を要する場合は、「消防防災ヘリコプター(防災ヘリ)」が出動し、救急搬送することがある。

 東京消防庁をはじめ千葉市などの政令指定都市(20市)の消防機関は、自前の「消防ヘリコプター」を所有し、救急隊が「航空救急」に出動している(消防法施行令第44条 救急隊の編成及び装備の基準)。

 政令指定都市以外の市町村を支援するために都道府県が整備した航空消防隊の「防災ヘリ」が出動することもある(消防組織法第30条 都道府県の航空消防隊)。

 特異な例としては、大阪府・和歌山県のドクターヘリと徳島県の防災ヘリが相互乗り入れする共同運用もあり、実績を重ねている。

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