対象地域は東京都内渋谷区、目黒区、世田谷区、港区の一部。注文から最短20分、平均1時間で届ける。利用者は専用アプリで商品を選んで配送先を指定すると、配送の予定時刻が15分間隔で通知される。リアルタイムでドライバーの位置が地図上でわかり、配送スタッフの顔と名前を表示する。「あと5分で到着します」と配送直前にプッシュ通知で知らせ、到着時にスタッフが顧客に電話をする。配送車には簡易冷蔵設備もあるため、飲料は冷えた状態で届け、コーヒーは到着した時点でスタッフが入れることも可能。
配送料はスタッフが玄関先まで届ける場合が770円(税込み、以下同)。高層マンションの下など配送車の脇で受け取る場合は390円。2500円以上の注文で配送料は無料となる。
楽天が直接仕入れた商品を販売する。都内に設けた専用倉庫を中心に、地域内に商品を搭載した複数の配送車を巡回させ、注文が入ったら即座に注文者のところへ向かう。配送車を一定のルートで巡回させることによって、短時間での配送を可能にした。
Amazonパントリー
世界のネット通販を牽引している米アマゾンは、あの手この手でサービスを進化させている。米国に続いて日本でもネットスーパーに進出した。
アマゾンジャパンは9月15日、会員向け新サービス「Amazonパントリー」を開始した。生鮮食品を除く食品から日用品、消耗品まで、生活必需品を必要な分だけ提供する。これまでは、低価格の消耗品はまとめ売りが基本だったが、新しいサービスでは、洗剤やティッシュペーパーなどの日用雑貨や調味料、菓子、米といった食品、ビールやコーヒー、水などの飲料、さらにはペット用品や化粧品など約5000点を1点から購入できるようにした。
アマゾンは顧客から配送料を徴収していないが、Amazonパントリーは箱代として専用の段ボール1箱につき290円を徴収する。神奈川・小田原の物流拠点、アマゾン小田原フルフィルメントセンターから全国に発送するので、到着するまで1~3日かかる。