覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された、清水アキラの三男・清水良太郎。ホテルに呼んだ風俗嬢が「薬物を飲まされた」と警察に通報したことで、自身の使用が発覚した。清水容疑者は女性に飲ませることを画策していたようだが、その手口は過去に薬物で逮捕された芸能人の中でも際立って悪どいものだ。
しかし、逆にいえば、この事件は風俗店に勤務する女性の危険性を浮き彫りにしたともいえる。不特定多数の男性を相手にする風俗嬢のなかには、今回の清水容疑者のような客から覚せい剤などを勧められた経験を持っている人もいるのだろうか。そこで、風俗店に勤務する女性たちに、そのあたりの事情について聞いた。
「元気が出るサプリだよ、飲んでみる?」
「(薬物を勧める客は)いるよ。『覚せい剤』とは言わず『元気が出るサプリメントだよ、飲んでみる?』なんて言ってくる。私は興味がないので、目を合わさずに『そうなんだ』と流してプレイの準備を始めるけどね」
こう語るのは、東京都内の風俗嬢・アミさん(22歳・仮名)。風俗嬢になって1年、薬物の存在をにおわせる客に2回遭遇したという。
「そういう客のときは、絶対にある体位をしないようにしてる。あそこに何を入れられるかわからないから、プレイの前にトイレで生理用品を詰めてくる。求められたら『(生理が)2日目でひどいの』とかわしてるよ」(アミさん)
風俗嬢になりたての頃には、こんなことがあったという。
「『ビールでも飲みなよ』と言われて、断るのも悪いかなと思って飲んだ後、すごくハイになっちゃって。ビールだったからかな、味が変だとは感じなかったんだけど、今思えば何か混ぜられていたんだと思う。次の日、体がダルかったのも、何度も(絶頂に)達したせいだと思ってた」(同)
これ以来、客から飲み物をいただいても、自分で冷蔵庫から取り出さない限りは飲まないようにしているそうだ。
全身が苦い客、盗撮されてネット配信も
別の風俗店に勤める由紀さん(30歳・仮名)の体験も、風俗店勤務の危険性を感じさせるものだ。
「3年ぐらい前のことです。私は全身舐めを“売り”にしているんですけど、そのお客さんの体がどうにも苦いんです。『なんか苦いんですけど』って問い詰めたら、あわてて『さっき、頭痛薬を飲んだときにこぼしちゃった』なんて言い訳をしていました。たぶん、ドラッグだったんだと思います。店に電話しようとしたら、あわてて服を着て出て行きましたしね」(由紀さん)
これ以外にも、由紀さんはあやしげな客とのプレイ経験があるという。
「部屋に入ってあいさつしたときから、呂律が回っていないので『酒を飲んでるのかな?』と思ったんですが、部屋の中に独特のにおいが漂っていて。灰皿のそばに、タバコの葉みたいなものが散乱していて……そう、ハッパ(大麻)でした。私には勧めなかったけど、ハッパはにおいですぐにわかるんです」(同)
「お客さんが好きでやっている分にはかまわない」と語る由紀さんは、「風俗嬢の危険性は、薬物だけじゃない」と言う。