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スマホのバッテリー交換は自分でも行える? 注意点やメリット・デメリットは

文=オトナライフ編集部
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スマホのバッテリー消費が早いと感じた時、バッテリー交換を行う人は多いはず。最近では“自分でバッテリーを交換する方法”を紹介する動画や記事も見受けられますが、どのような点に気をつければいいのでしょうか? そこで今回は、iPhoneやスマホの修理を行う「スマホスピタル」(総務省登録修理業者)の修理担当者に「スマホのバッテリー交換を自分でやるときの注意点」を聞いてみました。

自分でバッテリー交換を行う際に、知っておくべきポイント!

自分でバッテリー交換を行う際に、知っておくべきポイント
(Image:Masarik / Shutterstock.com) EUでの新法案可決で、スマホのバッテリーが簡単に取り外せるように!

近い将来、スマホのバッテリー交換は自分で簡単にできるようになる?

そもそもスマホのバッテリーを自分で交換する行為は、失敗すれば故障につながるうえに、場合によっては「電波法」違反になる可能性もあります。(※バッテリーの交換自体は違法にはなりません)

かなりリスクの高い行為と言えますが、2023年6月に欧州連合(EU)では“家電製品のバッテリーに関する法案”が可決。消費者自身が簡単にバッテリーを取り外せるような設計にすることが義務付けられました。これによって、「スマホのバッテリーも自分で簡単に交換できるようになる」と予想されており、日本においても法律やスマホの設計が変わる可能性も考えられます。

しかし現在普及しているスマホは、まだ“自分で簡単に交換できる仕様”にはなっていないため、いくつかポイントをおさえておく必要がありそうです。そこでさっそく、専門家に尋ねた内容を紹介していきましょう。

自分でのバッテリー交換はそれなりの知識とスキルが必須!

自分でのバッテリー交換はそれなりの知識とスキルが必須
スマホのバッテリー交換は市販の工具などで行えるものの…

――現在のスマホのバッテリー交換は、自分で行うのはスキル的に難しいのでしょうか?

修理担当者:多くのスマートフォンは耐水性が高まっているので、しっかりと外側がはがれにくいように作られています。そのため、画面や背面を外して内部のバッテリーにアクセスするまでにはスキルが必要となります。

実際に、粘着部分をはがす際の力加減がわからずにパーツを割ってしまったり、内部ケーブルを切断させてしまったとご相談に来られる方も多いです。なので、内部構造を理解しておくことも必要となります。

――市販の工具などでバッテリー交換を行うことは可能なのでしょうか?

修理担当者:結論から言うと“可能”です。しかし上記でもご説明したように、修理端末の内部構造、分解手順などの知識や、実際に工具をどのように扱うかというスキルも必要となります。インターネット上で分解サイトや動画を見ても、同じようにできるのかは難しいところです。というのも、動画や画像では力加減などが伝わりにくいからです。

動画だと簡単そうに背面を剥がしていますが、実際やってみるとなかなかうまくいかないものです。機種によって異なりますが、プロだとバッテリー交換は大体15分~60分ほどで完了します。一方で慣れていない方が実施する際は、2~3時間はかかると思っておいた方が良いでしょう。ただし、現在各メーカーでは自己修理は“非推奨”なので、あくまでも自己責任ということは念頭に入れておいてください。

――スマホのバッテリー交換のやり方は、iPhoneとAndroid、または機種によって違うのでしょうか?

修理担当者:はい、メーカーや機種の年代によって異なります。画面から開けるのか、背面から開けるのか、バッテリーを外すまでに干渉するパーツをどこまで外す必要があるのか、などが結構変わってきます。なので、やはり内部構造は把握しておくと安心です。

ドライヤーで取り外す場合は“長時間の当てすぎ”に注意!

ドライヤーで取り外す場合は“長時間の当てすぎ”に注意
バッテリーを取り出す際には「ドライヤー」が便利!

――スマホのバッテリー交換を自分で行う際の「注意点」をお聞かせください。

修理担当者:スマホのバッテリー交換はあくまでも自己責任という前置きから回答させていただくと、まずは分解を行う際に必ず電源は切っておきましょう。また背面や画面を開く際に最も気をつけないといけないのは、“粘着テープ(防水パッキン)”になります。

大半の場合、ある程度粘着部分を処理するために“熱”を加えて開ける流れになりますが、その際、“狙った位置を加熱する家庭用器具”といえば「ドライヤー」になるかと思います。ドライヤーの熱風を最大で吹き出すと、一般的には100℃~120℃とかなりの高温になります。そのため、あまり長時間スマホに当て続けると“本体温度”も過剰に上がってしまうので、注意が必要です。

他には、分解を行う際に“接触してはいけない部分”をしっかりと把握しておくことも重要です。画面側から開ける際に、器具を深く差し込みすぎて画面自体を破損してしまわないように気をつけてください。また背面からのアクセスの場合、機種によって「ワイヤレス充電」や「指紋認証」などのパーツがどこにつながっているかなども確認をしておきましょう。

自分でバッテリーを購入する場合にも意外な落とし穴が…

自分でバッテリーを購入する場合にも意外な落とし穴が
(Image:Poravute Siriphiroon / Shutterstock.com) セルフでのバッテリー交換に失敗すると、修理費用が高額になることも…

――自分でバッテリー交換を行う場合のメリット・デメリットをお聞かせください。

修理担当者:まずメリットとして、パーツ代と必要な工具(ご自宅にあるもの)でバッテリー交換が完了するのであれば、“安く済ませられる”という点が挙げられます。また好きなタイミングで修理が実施できることもメリットと言えるでしょう。

一方で、デメリットはやはり故障のリスクがある点と、失敗した場合の修理費用は高額になる可能性が高いという点になります。

――バッテリーの交換を専門業者に依頼するメリットをお聞かせください。

修理担当者:専門業者かつ総務省登録修理業者であった場合、交換技術、安全性はもちろんのこと、使用しているパーツの品質もご安心いただけます。というのも、悪質な販売業者がネットなどで“粗悪なバッテリー”を販売している可能性も0ではありません。それをユーザー側で検証することは難しいと思います。

スマホスピタルではバッテリーを1つずつしっかりとチェックしており、万が一交換後に初期不良があった場合でも最大3カ月は何度でも交換が可能なので、そういったアフターサポートがある面も、専門業者に依頼するメリットと言えます。

取材協力:スマホスピタル

まとめ

スマホのバッテリー交換を自分で行うときの注意点まとめ
現時点では自分でバッテリー交換しない方がいい?

今回の取材を通して、自分でのバッテリー交換は不可能ではないことが分かりました。しかし、正しい知識やスキルがないと故障の原因につながったり、交換する時間も大幅にかかってしまうため、単に「安く済むから」という理由で行うのは得策ではないかもしれません。失敗すれば普通に専門業者へ依頼するよりも、費用が高くなる可能性を考えた方がいいでしょう。

また現状では“バッテリーを取り外す作業”が困難であることから、今後“自分でも簡単に交換できる設計”へと変わる時までは我慢した方が良さそうです。とはいえ、どうしても自分で交換したい場合は、防水パッキンをはがす際の力加減や、ドライヤーの当てすぎに気をつけながら実施することをオススメします。

セルフでのバッテリー交換はあくまでも自己責任。今回紹介したプロのアドバイスを参考に、後悔しないような方法を選択してくださいね。

●取材に協力して頂いたiPhoneやスマホの修理をおこなう「スマホスピタル」は→こちら

※サムネイル画像(Image:Poravute Siriphiroon / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部

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