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小川浩のNew Vision(9月3日)

注目集めるキュレーションメディアは違法?模造品売る行為?無許可でコピー&加工して換金

文=小川浩/リボルバー代表取締役CEO、シリアルアントレプレナー

 しかし、多くのキュレーションメディアは、引用と称して許可なくネット上の記事を集めて適当な加工を施して掲載し、そこにアクセスされた数値をアドネットワーク(広告配信可能な媒体を多数束ねるネットワーク)によって換金している。コンテンツをつくった一次権利者へ対価を払うこともない。完全に便乗商法である。

 引用したコンテンツを使ってアクセスを集めること自体は悪いことではないが、それをそのまま換金することは、美術品の模造品を売ることと同じだと考える。

 だからこそ、バイラルメディアとして先行するBuzzFeedやハフィントンポストはオリジナルコンテンツにこだわるし、アドネットワークよりもネイティブアド(記事と自然に溶け込ませ、読者にストレスなく読ませる広告)によって収益を獲得しようとしている。

 キュレーションメディアというビジネスモデルが正当に成立していくには、オリジナルコンテンツへの依存度を上げるか、アドネットワークを捨ててネイティブアドに集中するか、もしくはコンテンツの一次権利者へ一定割合で利益の還元を行うしかないだろう。
(文=小川浩/リボルバー代表取締役CEO、シリアルアントレプレナー)

小川浩/シリアルアントレプレナー

小川浩/シリアルアントレプレナー

シリアルアントレプレナー。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)、『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)、『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ/共著)などがある。

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